トップページ > スタッフブログ > モザンビーク > モザンビーク サイクロン緊急支援−高まる不安、家族と離ればなれになった大勢の子どもたち

モザンビーク
(公開日:2019.03.25)

モザンビーク サイクロン緊急支援−高まる不安、家族と離ればなれになった大勢の子どもたち

 
(2019年3月22日モザンビーク・マプト発)
セーブ・ザ・チルドレンは、モザンビークとその周辺国に甚大な被害をもたらしたサイクロン「イダイ」によって、親や養育者と離ればなれになった子どもたちの家族との再会や、子どもたちの日常性の回復のための支援を提供することは不可欠であると訴えます。


モザンビーク国内では、現在、ラジオ放送を通し、子どもと離散した親や養育者に対して、政府や、セーブ・ザ・チルドレンのような支援団体へ問い合わせをするように呼びかけが行われています。セーブ・ザ・チルドレンは、連日、子どもと離ればなれになった親たちから助けを求める連絡を受けています。


セーブ・ザ・チルドレン 緊急支援チームのリーダー マシェル・ポウは、次の通り話します。
「私たちの緊急連絡先に、多くの人から問い合わせがありますが、これは、氷山の一角にすぎないと考えています。今回のサイクロンで多くの家族が離ればなれになっています。そして、家族と離ればなれになった子どもたちは、母親や父親が洪水で流されるところを目撃したり、きょうだいを亡くすといった、大きな精神的ショックを受けるような経験をしています」

セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援チームは、避難キャンプを訪れた時に、家族を失った4人の子どもたちに出会いました。現在、同チームはこの子どもたちの養育者となりうる親族を探しています。私たちは、同じような状況の子どもたちと家族が再会できるよう、オンライン上のシステムを利用し、政府や他の団体とも密に連携をとり、この支援を拡大するとともに、子どもたちの安全の確保に努めています。

また、セーブ・ザ・チルドレンは、モザンビークでの支援に加えて、このサイクロンの影響で大規模な洪水に見舞われた隣国ジンバブエでの被害についても警鐘を鳴らします。ジンバブエ政府の発表では、3月21日現在、およそ36地域が完全に孤立しており、行方不明者450人以上、負傷者は163人、自宅から避難し、仮設避難所での生活を余儀なくされている人は4,313人にのぼります。

セーブ・ザ・チルドレンのジンバブエ事務所で教育事業を担当するシェファード・ジザイは、「人々は大きな精神的ショックを受け、悲しみに暮れています。大切な家族の遺体は行方不明のままです」と話します。

さらに、入手できた情報では、ジンバブエのコパ地区だけで250人が行方不明となっており、このうち39人は同地区の小学校に通う児童です。さらに、この地区の政府関係者は、80人の子どもたちが両親を失い、うち半数は学校に宿泊し、残り半数はコミュニティの近隣住民とともに生活していると報告しています。

セーブ・ザ・チルドレンは、ジンバブエで、家族を捜索し再会できるシステムの立ち上げを進めています。

セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援活動には、こちらから協力いただけます。
<ご寄付の受付先>
口座名:いのち・みらい貯金箱
口座番号:00190-8-791030
※ 振込手数料はご負担をお願いしております
※ 領収証ご希望の方は、振込用紙通信欄にその旨ご記入ください
クレジットカードによるご寄付はホームページから
http://www.savechildren.or.jp/lp/childemergencyfund/
*「いのち・みらい貯金箱」への寄付は、世界各地の自然災害や人道危機発生時に、セーブ・ザ・チルドレンが迅速に子ども支援活動を実施するために活用されます


 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP