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モザンビーク
(公開日:2019.10.23)

モザンビーク サイクロン被災者支援−サイクロンの被害を受けた子どもたちに学用品を届けました

 
2019年3月中旬、アフリカ南東部に位置するモザンビークにサイクロン「イダイ」が直撃しました。これにより、家屋や学校、病院が破壊されるなど、甚大な被害が出ました。

サイクロンの被害は、子どもたちの教育を受ける機会も奪いました。サイクロンにより3,500校以上が倒壊あるいは一部損壊の被害を受け、また、多くの学校が一時避難所として使用されたために、長い間授業を再開することができませんでした。さらに、通学路が遮断されているといった理由で、学校に通えず授業を受けられない子どもたちや、洪水により教科書や制服などを失ってしまった子どもたちも多くいました。

セーブ・ザ・チルドレンは、サイクロンの被害を受けた子どもたちに対して、学用品の配布を実施しています。通学バッグの中に、鉛筆やノート、定規などを入れて1人1セットを配布しています。


配布した学用品キット

今年7月に、モザンビーク中部ソファラ州およびマニカ州にある小学校4校を訪問し学用品キットを届けました。モザンビークでは、本校と分校に分かれている学校が多く、生徒数も3,000人という大きな学校から70人程度の小さな学校までさまざまです。また、大きな町に近い学校もあれば、舗装されていない道を数時間かけてやっとたどり着く学校もあります。未舗装の通学路には砂ぼこりが舞い、道も入り組んでいるため、学校にたどり着くのも大変でした。

学校に到着後、校長先生をはじめとする学校の先生と協力して学用品キットを配布しました。子どもたちが確実に学用品を受け取れるよう、セーブ・ザ・チルドレンの職員やボランティアが手渡しで子どもたち一人ひとりに配布します。学校の先生が中心となって作成した生徒の名簿を読み上げ、配布をしたら名前の横にチェックをつけます。万が一、配布日に欠席している生徒がいれば、再度渡しに行き、全員が受領できたことを確認します。


子どもたちに学用品キットを配布する様子

学用品を受け取った子どもに聞き取りを行ったところ、「学校に通うのはとても好き。今までは、ノートや鉛筆を手で持って通学していたから、通学がしにくかったけれど、これからは通学バッグを使って学校に通うことができる」と答えてくれました。


子どもへ聞き取りを行う様子

セーブ・ザ・チルドレンは、サイクロンの被害を受けた子どもたちが教育を継続的に受けられるよう、学用品配布事業を継続します。また、事業に対するフィードバックを子どもたちから直接得て、今後の事業の質向上につなげていきます。

本事業は、皆様からのご寄付とジャパン・プラットフォームからのご支援により実施しています。

(海外事業部 モザンビーク洪水対応事業担当・渡邊紗世)


 

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