日本/地域NPO支援(公開日:2022.09.27)
学習支援・体験活動サポート 日本ペルー共生協会神奈川 との協働事業「わかるって楽しいね!〜Saber es divertido〜」を実施しました
セーブ・ザ・チルドレンでは、普段の生活で多様な学びや経験の機会を得ることが難しい状況にある子どもたちに向けて、地域で活動するNPO(非営利団体)と協力しながら「学習支援・体験活動サポートプログラム」を行っています。
8月1日から19日には、特定非営利活動法人日本ペルー共生協会神奈川との協働による「わかるって楽しいね!〜¡Saber es divertido!〜」を実施しました。
日本ペルー共生協会神奈川は、ペルーなど外国にルーツを持つ子どもとその保護者向けに、継承スペイン語教室、日本語学習教室、進路や生活に関する相談受付、母語と日本語を交えながらの交流イベントなどを日常的に行っている団体です。
今回の「わかるって楽しいね!〜¡Saber es divertido!〜」事業では、夏休み期間を利用して、パソコンの集中講座、自らのルーツを知り考えるための資料館見学や調べ学習、そしてこれらの成果をまとめるための発表会までを一連の活動として行いました。子どもと大人合計で、のべ158人の参加がありました。
まず8月1日から7日まで、小学3年生から高校生までの子どもとその保護者を対象に、スペイン語通訳を交えたパソコン教室を行い、学校や日常生活に必要なパソコンスキルの習得をめざしました。
パソコン教室には子どもと保護者が一緒に出席し、教え合いや親子間のコミュニケーションが進むようにしました。また、中学生や高校生が下の学年の子どもたちに教えるなど、子どもたち同士も進んで助け合いながら楽しそうに学んでいました。
8月9日には、横浜市にあるJICA横浜海外移住資料館を訪問し、子どもたちと保護者が自ら学びながら自身のルーツを考えました。暑い日でしたが、参加者はみんな元気いっぱい。資料館ではそれぞれ熱心に展示を見ながら、メモを取っていました。また、資料館訪問の前後には、パソコン教室で学んだ事ことを活用しながらインターネットでの調べ学習も行い、子どもたちそれぞれが関心を持ったテーマを選んで学びを深めていきました。
そして最終日の8月19日、子どもたちは今回の活動で学んだことをパソコンでパワーポイントやワードのファイルにまとめ、発表会で発表しました。
子どもたちは、自分の祖先の出身国のこと、美味しそうな料理、移民のひとびとの文化など選んだテーマについて、写真も多く使ったわかりやすい資料を作っていました。発表した中学生の一人が「発表資料をつくるのはすぐにできたよ!」と話してくれましたが、この短期間でパソコン操作を覚え、調べるテーマを自分で選び、見る人を引き付ける資料の作成まで達成した子どもたちの力には本当に驚かされました。
今回の活動をリードした日本ペルー共生協会神奈川のスタッフは、「この夏の体験をもとに、自分のルーツにもっと関心を持ち、自分のアイデンティティに誇りを持ってほしい」と参加者へ話していました。
参加した子どもたちからは、次のような感想が聞かれました(※)。
「(発表会は)とてもきんちょうしたけど、発表できたので、まんぞくできました。パソコンはとてもたのしいです。」「ペルーの伝統のダンスの衣装を久々に見てすごく親近感がわきました。」
(※)子どもたちの感想は、抜粋して記載しています。
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが生活環境などに左右されることなく学びや体験の機会を得られるよう、今後も活動を続けていきます。
■この事業は、感染症の専門家の助言にもとづいた感染予防対策を行った上で実施しました。
(国内事業部 瀬角)
8月1日から19日には、特定非営利活動法人日本ペルー共生協会神奈川との協働による「わかるって楽しいね!〜¡Saber es divertido!〜」を実施しました。
日本ペルー共生協会神奈川は、ペルーなど外国にルーツを持つ子どもとその保護者向けに、継承スペイン語教室、日本語学習教室、進路や生活に関する相談受付、母語と日本語を交えながらの交流イベントなどを日常的に行っている団体です。
今回の「わかるって楽しいね!〜¡Saber es divertido!〜」事業では、夏休み期間を利用して、パソコンの集中講座、自らのルーツを知り考えるための資料館見学や調べ学習、そしてこれらの成果をまとめるための発表会までを一連の活動として行いました。子どもと大人合計で、のべ158人の参加がありました。
まず8月1日から7日まで、小学3年生から高校生までの子どもとその保護者を対象に、スペイン語通訳を交えたパソコン教室を行い、学校や日常生活に必要なパソコンスキルの習得をめざしました。
パソコン教室には子どもと保護者が一緒に出席し、教え合いや親子間のコミュニケーションが進むようにしました。また、中学生や高校生が下の学年の子どもたちに教えるなど、子どもたち同士も進んで助け合いながら楽しそうに学んでいました。
8月9日には、横浜市にあるJICA横浜海外移住資料館を訪問し、子どもたちと保護者が自ら学びながら自身のルーツを考えました。暑い日でしたが、参加者はみんな元気いっぱい。資料館ではそれぞれ熱心に展示を見ながら、メモを取っていました。また、資料館訪問の前後には、パソコン教室で学んだ事ことを活用しながらインターネットでの調べ学習も行い、子どもたちそれぞれが関心を持ったテーマを選んで学びを深めていきました。
そして最終日の8月19日、子どもたちは今回の活動で学んだことをパソコンでパワーポイントやワードのファイルにまとめ、発表会で発表しました。
子どもたちは、自分の祖先の出身国のこと、美味しそうな料理、移民のひとびとの文化など選んだテーマについて、写真も多く使ったわかりやすい資料を作っていました。発表した中学生の一人が「発表資料をつくるのはすぐにできたよ!」と話してくれましたが、この短期間でパソコン操作を覚え、調べるテーマを自分で選び、見る人を引き付ける資料の作成まで達成した子どもたちの力には本当に驚かされました。
今回の活動をリードした日本ペルー共生協会神奈川のスタッフは、「この夏の体験をもとに、自分のルーツにもっと関心を持ち、自分のアイデンティティに誇りを持ってほしい」と参加者へ話していました。
参加した子どもたちからは、次のような感想が聞かれました(※)。
「(発表会は)とてもきんちょうしたけど、発表できたので、まんぞくできました。パソコンはとてもたのしいです。」「ペルーの伝統のダンスの衣装を久々に見てすごく親近感がわきました。」
(※)子どもたちの感想は、抜粋して記載しています。
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが生活環境などに左右されることなく学びや体験の機会を得られるよう、今後も活動を続けていきます。
■この事業は、感染症の専門家の助言にもとづいた感染予防対策を行った上で実施しました。
(国内事業部 瀬角)