日本/地域NPO支援(公開日:2022.12.26)
【学習支援・体験活動サポート】熊本県ひとり親家庭福祉協議会との協働事業「おやこふれあいまつり」を実施しました
セーブ・ザ・チルドレンは、普段の生活で多様な学びや経験の機会を得ることが難しい状況にある子どもたちに、地域で活動するNPO(非営利団体)と協力しながら「学習支援・体験活動サポートプログラム」を行っています。
2022年11月3日に、熊本県農業公園カントリーパークにて、社会福祉法人熊本県ひとり親家庭福祉協議会との協働で、「おやこふれあいまつり」を実施しました。
熊本県ひとり親家庭福祉協議会は、ひとり親家庭などの生活を総合的に支援するため、イベントやレジャーの企画・実施、相談事業・支援事業を実施したり、ネットワーキングなどを行ったりしている団体です。「おやこふれあいまつり」は、協議会と県下各地の母子部のメンバーが協力して行っています。
2年に1回行っており、毎回抽選となる人気の自主事業でした。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となりました。
県内各地から、15歳までの子どもたち70人を含む、38世帯111人の参加がありました。当日はセーブ・ザ・チルドレンのスタッフが司会を務め、さまざまなレクリエーションを行いました。
まずは、音楽とともに全身を使う「ラベンダー体操」で体を十分にほぐしてから、参加者みんなでじゃんけん列車、もうじゅう狩りに行こうよ、蛇のしっぽ取りといったアクティビティを行いました。
小学校入学前から中学3年生まで幅広い年齢の子どもたちが、ゲームを思い思いに楽しんでいる様子でした。
最後はビンゴ大会を実施し、お菓子などたくさんの景品もあり盛り上がりを見せました。体を動かした後は、気持ちのいい秋空の下、それぞれのビニールシートを並べ、お弁当を食べて締めくくりました。
普段は慌ただしく働いている親や養育者の方も多く、子どもと一緒に楽しく過ごす時間が限られている家庭も多いそうです。そのような中、家族が一緒に出かけて、笑顔になれたり、ホッとできる時間を持ったりすることを楽しんでいるように見えました。
子どもたちからは「広くて走り回れてうれしい」、「久しぶりにお母さんや、歳の違うお友だちと遊べて、楽しかったです」といった声が聞かれ、活動を楽しんだ様子が伝わってきました。
また、大人の参加者からも、「こんなに広くてゆっくりできるところがあったなんて知りませんでした。小学生の子どもたちもとても喜んで走り回っていました」や、「息子は障害があり大変なこともありますが、久しぶりにのびのびと楽しい時間を過ごせて満足したようです。お菓子の景品も喜んでいました」といった声が聞かれました。
今回の活動を中心になって進めた、熊本県ひとり親家庭福祉協議会のスタッフは、「小春日和のすばらしい晴天に恵まれ、ひとり親家庭の方々にとって、楽しい時間になったと思います。今回の経験を活かして、2年後の『おやこふれあいまつり』は、もっと楽しいものにしたいと思いました」と話していました。
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが生活環境などに左右されることなく学びや体験の機会を得られるよう、今後も活動を続けていきます。
■この事業は、感染症の専門家の助言にもとづいた感染予防対策を行った上で実施しました。
(国内事業部 庄司)