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中南米
(公開日:2026.07.08)

【ベネズエラ大地震】避難生活を送る家族は、水・衛生環境の悪化により感染症リスクに直面

 
カラカス、2026年7月7日 ― 国連によると、6月24日に相次いで発生したマグニチュード7.2および7.5の地震により、これまでに3,340人以上の死亡が確認されています。また、約68万人の子どもたちが被災しました。さらに、地震によって廃棄物処理システムや水道インフラも被害を受けました。


損壊した建物の外に設けられた仮設避難所

ベネズエラで発生した壊滅的な地震により避難を余儀なくされた多くの人々が、仮設避難場所でごく限られた数のトイレを共有しています。なかには、建物が倒壊する危険への不安を抱えながらも、トイレを使うために損壊した自宅へ戻らざるを得ない人もいると、セーブ・ザ・チルドレンは警鐘を鳴らしています。

過去12日間にわたり避難テントで生活を続けている数千人の人々は、安全な飲料水や生活用水、トイレを定期的に利用できない状況にあります。そのため、皮膚感染症や下痢、胃腸疾患などのリスクが高まっており、特に子どもたちは深刻な影響を受けるおそれがあります。また、女性や少女たちは、プライバシーも十分に確保されず、清潔な水や衛生用品も不足するなかで、月経時の衛生管理が困難な状況に置かれています。

一部の仮設避難所では、地震前からあったトイレがわずか1つか2つしかなく、一部は地震によって損壊しています。その限られたトイレを数百人の避難者が共有している状況です。そのため、多くの人々が屋外で排泄せざるを得ず、子どもたちの遊び場周辺でもこうした状況が見られるなど、公衆衛生上の深刻な課題となっています。

さらに、頻発する雷雨や日中の高温により、感染症の拡大がさらに進むと懸念されています。
ガブリエラさん(31歳)*は、被災者のための移動式クリニックを運営するセーブ・ザ・チルドレンのパートナー団体の医師です。

ガブリエラさんは次のように話します。
「人々は森の中や瓦礫の陰、さらには海の中でさえ排泄をしています。そのため、人々が体を洗う水が汚染されています。こうした状況は、皮膚疾患や目の炎症を引き起こす可能性があります。」

カラカス出身のイサベルさん(44歳)*は、夫と3人の子どもとともに避難を余儀なくされ、現在は、かつて家族が住んでいた建物の前に設けた仮設テントで生活しています。
長男の9歳のダビッドさん(9歳)*はもともと腎臓の病気を抱えていました。被災した自宅を離れて避難生活を送るようになった後、避難所でのトイレ不足や劣悪な衛生環境の影響で症状が悪化しました。
ダビッドさんは、セーブ・ザ・チルドレンが支援する移動式クリニックで治療を受けました。

イサベルさんは次のように話します。
「誰かがトイレを使い終わるのを待ってからでないと、自分も使うことができません。今、最も必要なのは仮設トイレです。トイレの問題は本当に深刻です。」



移動式クリニックを訪れるイサベルさんとダビッドさん

仮設避難所では飲料水の供給も不安定です。そのため、多くの家族はボトル入り飲料水を購入したり、支援物資に頼ったりしています。しかし、水がなくなることを心配しながら、限られた飲料水を節約して使っている状況です。

ガブリエラさんはこう説明します。
「現在はボトル入り飲料水の支援があります。しかし、その水がなくなれば、手に入る水なら何でも使わざるを得なくなるでしょう。その水がろ過されているのか、塩素消毒されているのか、煮沸処理をされた安全なものかどうかは分かりません。」

地震による被害が最も大きかったラ・グアイラ地域では、一部の家族が飲み水や調理、洗濯に未処理の川の水を汲んで利用しています。そのため、胃腸感染症にかかる危険性が高まっています。

セーブ・ザ・チルドレン ベネズエラ事務所のカントリー・ディレクター、ファティマ・アンドラカは次のように述べています。
「ベネズエラで地震が発生してから日を追うごとに、この災害が子どもたちにもたらす影響は大きくなっています。何千人もの子どもたちが屋外で避難生活を送り、飲料水やトイレ、シャワーを継続的に利用できない状況に置かれています。新たな健康被害のリスクが刻一刻と高まっています。

女性や少女たちは、プライバシーも、清潔な水も、衛生用品も不足するなかで、月経時の衛生管理が困難な状況に置かれており、大きなストレスを抱えています。
地震の被災地では、安全な飲料水や衛生的なトイレ、そして病気になった人々のための移動式クリニックが緊急に必要とされています。」

セーブ・ザ・チルドレンはベネズエラで活動を続けており、当局や現地パートナー団体と連携しながら支援を行っています。衛生キットや生活必需品の配布、移動式クリニックを通じた基礎医療サービスの提供に加え、子どもたちが精神保健・心理社会的支援を受けられる安心・安全な居場所の運営も行っています。また今後は、清潔な水の提供や、関係機関と連携しながら、子どもたちを安心・安全に守るための支援も提供していきます。
セーブ・ザ・チルドレンは、ベネズエラの子どもたちと家族が直面する緊急の人道危機に対応するため活動する、独立した中立・公平な子ども支援団体です。

セーブ・ザ・チルドレンは2018年からベネズエラで現地パートナーと共に活動し、2019年には事務所を開設しています。数年前から人道危機が急速に悪化するなか、現地パートナー団体との連携を強化し、支援を必要とする子どもたちへの対応を拡大してきました。現在は保健・栄養、教育、子どもの安心・安全を守る活動、シェルター、水、衛生、食料安全保障、生計支援など幅広い分野で活動しています。


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