中国(公開日:2013.04.26)
中国四川地震(2013)緊急支援を開始しました! (2013.4.26)
セーブ・ザ・チルドレン(SC)では、4月20日に四川省雅安市で起きたマグニチュード(M)7.0の地震直後より、SC中国の緊急支援チームによる現地調査を開始しました。また、地震2日後の22日には、調査と並行して玉渓市にて緊急物資配布(レインコート・タオル・石鹸、おむつ・女性用生理用品などの衛生用品セット)を開始しました。
今回の地震により、23万人の子どもを含む190万人以上が被災し、死者193人、行方不明者25名、負傷者12,211人にのぼっています(4月23日現在)。電気やガス、水道・送電・通信施設の復旧にもいまだ時間を要しており、地域によっては地区の99%の家屋が倒壊(廬山県廬山地区など)している場所もあります。
道路ががれきや土砂崩れによってアクセスが難しい地域も多く、スタッフは車が入れない地域においては歩いて現地入りし、子どもたちやその家族らの状況を把握し、必要とされる活動を開始するべく被災地域の調査を続けています。今後強い雨なども予想され、新たに土砂崩れや洪水が起こる危険性もあり、一刻も早く被災地へリーチし適切な支援を展開する必要があります。
家や遊び場を失い、学校も中断されているといった混乱した状況は、子どもたちを大変辛い状況に追い込みます。基本的ニーズが満たされるとともに、安全な場所で安心して遊んだり学んだりすることで日常感を取り戻し、さらに、この経験を話し・共有するといったプロセスを通じて、長期的に被災から立ち直ることが重要です。
セーブ・ザ・チルドレンは中国で25年近く活動しており、過去にも2008年の四川地震や2010年の青海地震など、自然災害にも対応してきた経験を持ちます。
今後、子どもの保護を最優先とする支援活動を行うため、現地政府とも協力して、セーブ・ザ・チルドレンは一丸となって緊急援助を行います。今後の情報や活動状況は、随時WEBやtwitterでアップしていきます。
(報告: 海外事業部 不破)