中国(公開日:2008.11.14)
四川大地震 心のケアを中心に(2008.11.14)
【中国・四川大地震被災者支援】
死者7万人、負傷者37万人――中国に大きな被害をもたらした四川大地震から半年がたちました。被災地では急ピッチで復旧作業が進められていますが、その甚大な被害から今でも避難生活を送る住民は多く、被災者のストレスは長期化する傾向をみせています。
セーブ・ザ・チルドレン(以下、SC)では、被災者の生活を支援するべく、これまでに教育、衛生、保健・栄養の分野を中心とした支援事業を行ってきました。今後は、被災者のニーズに合わせ、さらに心理社会面に重点をおいた活動を展開していく予定です。
死者7万人、負傷者37万人――中国に大きな被害をもたらした四川大地震から半年がたちました。被災地では急ピッチで復旧作業が進められていますが、その甚大な被害から今でも避難生活を送る住民は多く、被災者のストレスは長期化する傾向をみせています。
セーブ・ザ・チルドレン(以下、SC)では、被災者の生活を支援するべく、これまでに教育、衛生、保健・栄養の分野を中心とした支援事業を行ってきました。今後は、被災者のニーズに合わせ、さらに心理社会面に重点をおいた活動を展開していく予定です。
【四川大地震の被災状況と現状】
マグニチュード8を記録した本地震により、中国では、死者およそ7万人、行方不明者1万7千人、負
傷者37万人という深刻な被害がもたらされました。また、家屋の倒壊により多くの人々が避難所での生活を余儀なくされるなど、被災者は4,600万人にも
およぶといわれています。
9月の新学期に合わせて多くの学校で仮設校舎による授業が再開されましたが、生き埋めの恐怖や家族・友人をなくした喪失感、被災後の不自由な生活などにより、被災した子どもたちは精神的に大きな負担を強いられています。
【セーブ・ザ・チルドレンの活動】
<チャイルド・フレンドリー・スペース(Child Friendly Space)の設置・運営>
SCでは、子どもたちが遊びを通して学んだり、地震による心理的な傷をいやすことができるチャイルド・フレンドリー・スペースを10ヶ所に設置し、約
2,000人の子どもたちへのサポートを行いました。このうち9か所は8月末にその任務を終了しましたが、1ヶ所はチャイルド・アクティビティ・センター
と名称を改め、新たに設置された他2ヶ所のチャイルド・アクティビティ・センターとともに現地の子どもたちのために活動を継続しています。
<衛生、保健・栄養事業の展開>
避難生活を送る被災者にとって、衛生的な環境の確保や保健・栄養状態の維持は大きな課題となります。SCでは、被災者に対して蚊帳を配布したほか、子どもたちへの栄養補助食の配布や、母親を対象にした子どもの健康についての啓蒙活動を実施しました。
また、被災地キャンプ内に5歳以下の子どもたちを対象とした
「ベビーウォッシュステーション」を設置し、子どもたちの体を安全に洗える場所を提供するなど、合計1,600人以上の子どもに対して衛生、保健・栄養事業を実施しました。
<教育支援>
今回の地震により被災地では多くの学校施設が倒壊し、たくさんの子どもたちが教育の場を失っています。SCでは、子どもたちが再び安心して学校に通うことができるように、黒板や机・椅子などの学校備品を支援すると同時に、被災地の園児、小・中学生および教師約6万人に学用品の配布を行いました。
なお、長期化する避難生活にともなう心理ダメージに対応するべく、夏から子どもたち対象のサマー・キャンプを実施しており、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとしても避難生活を経験した子どもたちを対象とした中・長期的な心理ケア事業を12月から本格的に行う予定です。
マグニチュード8を記録した本地震により、中国では、死者およそ7万人、行方不明者1万7千人、負
傷者37万人という深刻な被害がもたらされました。また、家屋の倒壊により多くの人々が避難所での生活を余儀なくされるなど、被災者は4,600万人にも
およぶといわれています。
9月の新学期に合わせて多くの学校で仮設校舎による授業が再開されましたが、生き埋めの恐怖や家族・友人をなくした喪失感、被災後の不自由な生活などにより、被災した子どもたちは精神的に大きな負担を強いられています。
【セーブ・ザ・チルドレンの活動】
<チャイルド・フレンドリー・スペース(Child Friendly Space)の設置・運営>
SCでは、子どもたちが遊びを通して学んだり、地震による心理的な傷をいやすことができるチャイルド・フレンドリー・スペースを10ヶ所に設置し、約
2,000人の子どもたちへのサポートを行いました。このうち9か所は8月末にその任務を終了しましたが、1ヶ所はチャイルド・アクティビティ・センター
と名称を改め、新たに設置された他2ヶ所のチャイルド・アクティビティ・センターとともに現地の子どもたちのために活動を継続しています。
<衛生、保健・栄養事業の展開>
避難生活を送る被災者にとって、衛生的な環境の確保や保健・栄養状態の維持は大きな課題となります。SCでは、被災者に対して蚊帳を配布したほか、子どもたちへの栄養補助食の配布や、母親を対象にした子どもの健康についての啓蒙活動を実施しました。
また、被災地キャンプ内に5歳以下の子どもたちを対象とした
「ベビーウォッシュステーション」を設置し、子どもたちの体を安全に洗える場所を提供するなど、合計1,600人以上の子どもに対して衛生、保健・栄養事業を実施しました。
<教育支援>
今回の地震により被災地では多くの学校施設が倒壊し、たくさんの子どもたちが教育の場を失っています。SCでは、子どもたちが再び安心して学校に通うことができるように、黒板や机・椅子などの学校備品を支援すると同時に、被災地の園児、小・中学生および教師約6万人に学用品の配布を行いました。
なお、長期化する避難生活にともなう心理ダメージに対応するべく、夏から子どもたち対象のサマー・キャンプを実施しており、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとしても避難生活を経験した子どもたちを対象とした中・長期的な心理ケア事業を12月から本格的に行う予定です。