中東(公開日:2020.08.14)
レバノン 大規模爆発により被災した子どもたちとその家族への支援−家族再会支援・食料支援・学習支援ほか
8月4日に、レバノンの首都ベイルートで起こった大規模爆発から1週間が経過しました。この大惨事の影響を受けた子どもたちの中には、いまも保護者と離ればなれになったままの子どもや、話したり眠ったりすることができない状態の子どももいます。
また、現場で活動するセーブ・ザ・チルドレンのスタッフのなかには、爆発が起こった時にいた部屋に入ることができなくなった子どもの話を聞いたという人もいます。そして、ベイルートに暮らす家族は、子どもに食べさせる栄養のある食料品が手に入りづらくなってしまうことに対して不安が募ったり、なかには損傷が激しい建物で生活している人たちもいます。
セーブ・ザ・チルドレンは、初動調査から、家族と離ればなれになった子どもが一刻も早く家族と再会できるよう支援をする必要があると訴えます。一時的に親族などと一緒に過ごしていたとしても、今回のような衝撃的な出来事の後、家族と離ればなれになっていることは、子どもにとって大きな負の影響を及ぼしかねません。
ダラさん(4歳)さんは1週間両親と会えませんでした。爆発が起こったとき、母ハラさん(31歳)は手術のために病院におり、父親は仕事中でしたが一時的に記憶を失い入院したため、ダラさんは祖父母と一緒に過ごしていました。私たちは、祖父母がダラさんをお世話するのを支援しています。
ハラさんは次の通り話します。
「爆発が起こったとき、手術のために救急処置室にいましたが、吹き飛ばされ窓ガラスが粉々になりました。父から娘が泣き叫び、私を探していると電話がありました。夫は一時的に記憶を失ったため私の付き添いのもと病院にいました。
娘とは1週間ほど離ればなれになりました。その間、『いつ家に帰ってくる』、『もう元に戻らないの』と、何度も電話がありました。こんなに娘と離れたことはなかったため、ダラはうまく眠ることができなかったり、私や夫を探したりしていました。(8月10日の)再会後、娘は30分泣いていました。私が立ってどこかへ行こうとすると、どこに行くのか、少しでも1人にしないでほしいと訴えてきます。」
セーブ・ザ・チルドレンは、パートナー団体と連携し、保護者と離散した子どもたちの両親を探す支援をしたり、一時的に預かれる親族などを探したりしています。また、これらの支援に加えて、親や子どもたちの周りの大人に対して、子どもたちのこころを傷つけずに対応するための方法を伝えるなど、子どものこころのケアの提供もしています。
レバノン事務所代表ジャド・サクールは、次の通り訴えます。
「栄養価の高い食料品が今すぐ必要です。爆発発生以前から社会経済状況の悪化を受け、多くの家族が日々の生活に困難を抱えていましたが、いまでは、さらに状況が悪化しています。多くの中小企業や商店が影響を受け生計手段を失っています。大勢の家族は、食料品や自宅再建のための建築資材を購入するお金がありません。」
セーブ・ザ・チルドレンは、食料品の支援や、がれき撤去や修繕工事の支援を通してシェルター支援を行っています。また、子どもたちの学習に遅れが出ないよう遠隔学習や学校の修繕の支援もしています。さらに、被災した家族の生活を支えるために、商売を営んでいる人への少額の給付金の提供もしています。
セーブ・ザ・チルドレンは、初動調査から、家族と離ればなれになった子どもが一刻も早く家族と再会できるよう支援をする必要があると訴えます。一時的に親族などと一緒に過ごしていたとしても、今回のような衝撃的な出来事の後、家族と離ればなれになっていることは、子どもにとって大きな負の影響を及ぼしかねません。
ダラさん(4歳)さんは1週間両親と会えませんでした。爆発が起こったとき、母ハラさん(31歳)は手術のために病院におり、父親は仕事中でしたが一時的に記憶を失い入院したため、ダラさんは祖父母と一緒に過ごしていました。私たちは、祖父母がダラさんをお世話するのを支援しています。
ハラさんは次の通り話します。
「爆発が起こったとき、手術のために救急処置室にいましたが、吹き飛ばされ窓ガラスが粉々になりました。父から娘が泣き叫び、私を探していると電話がありました。夫は一時的に記憶を失ったため私の付き添いのもと病院にいました。
娘とは1週間ほど離ればなれになりました。その間、『いつ家に帰ってくる』、『もう元に戻らないの』と、何度も電話がありました。こんなに娘と離れたことはなかったため、ダラはうまく眠ることができなかったり、私や夫を探したりしていました。(8月10日の)再会後、娘は30分泣いていました。私が立ってどこかへ行こうとすると、どこに行くのか、少しでも1人にしないでほしいと訴えてきます。」
セーブ・ザ・チルドレンは、パートナー団体と連携し、保護者と離散した子どもたちの両親を探す支援をしたり、一時的に預かれる親族などを探したりしています。また、これらの支援に加えて、親や子どもたちの周りの大人に対して、子どもたちのこころを傷つけずに対応するための方法を伝えるなど、子どものこころのケアの提供もしています。
レバノン事務所代表ジャド・サクールは、次の通り訴えます。
「栄養価の高い食料品が今すぐ必要です。爆発発生以前から社会経済状況の悪化を受け、多くの家族が日々の生活に困難を抱えていましたが、いまでは、さらに状況が悪化しています。多くの中小企業や商店が影響を受け生計手段を失っています。大勢の家族は、食料品や自宅再建のための建築資材を購入するお金がありません。」
セーブ・ザ・チルドレンは、食料品の支援や、がれき撤去や修繕工事の支援を通してシェルター支援を行っています。また、子どもたちの学習に遅れが出ないよう遠隔学習や学校の修繕の支援もしています。さらに、被災した家族の生活を支えるために、商売を営んでいる人への少額の給付金の提供もしています。
- Save the Children’s needs assessment was based on 35 interviews with affected families and community leaders in 10 different areas in Beirut.