南スーダン(公開日:2011.02.01)
身体測定と診療を実施中! (2011.2.1)
2010年12月15日更新のブログで、現地の診療チームが活動を開始したという報告をしました。診療チームは、今年も引き続き色々な集落をまわって、子どもたちの腕の太さを図り、栄養不良の疑いがある子どもを探しています。
診療チームが集落をまわって見つけた栄養不良の疑いがある子どもたちは、チームメンバーからチケットをもらいます。このチケットは、およそ1週間に1回開催される、健診と栄養食配布を行う巡回クリニックに来てくださいという招待状です。
巡回クリニックでは、栄養不良の可能性がある子どもたちを対象に、より詳しく身体測定を行って、栄養不良があるかどうか判断します。栄養不良であると判断された子どもには、カルテが作成され、看護師による健診が行われます。
まず、身長をはかります。
手前に座っているのがお母さん。「じっとしててね、大丈夫だからね」と話しかけているのかもしれません。
小さな子どもは、横になった状態で身長をはかります。
見たことがない人に身長を測定されてこわかったのか、この子は泣いてしまいました。こわくないから、おとなしくしてね...。
写真では写っていませんが、隣ではお母さんが見守っています。
それから、体重もはかります。木につるされた体重計を使っています。
栄養不良であると判断された子どもには、カルテが作成されます。
カポエタでは、誕生日の記録が政府によって管理されていないため、まずは年齢を確認するところから始めます。
年齢と、身長、体重などのデータ、体の様子を確認して、栄養不良が重度なのか、軽度なのかが診断されます。
写真に写っているこの子どもは、軽度の栄養不良だと判断されました。
軽度の栄養不良の子どもには、ビタミンなどの成長に必要な栄養素を含んだ混合補助栄養食や、石鹸などが配られます。
重度の栄養不良の子どもには、プランピーナッツという、ピーナツバターに似た味の治療用栄養食と薬が、治療が進んできたら虫下しの薬やビタミンAカプセルが配られます。
巡回チームは、1週間に1度、こうした活動を行い、子どもたちの栄養不良の状態が良くなるように、定期健診と栄養食の配布を行っています。
この事業はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
JPFスーダン南部HP: http://www.japanplatform.org/area_works/sudan/new-south.html