南スーダン(公開日:2010.10.15)
南スーダン 子どもと妊産婦の栄養改善事業について(2010.10.15)
現在南スーダンで行っているJPF基礎保健・栄養改善事業は、北カポエタ郡リウォトという場所にある診療所と5か所の簡易診療所を中心に実施しています。リウォト診療所に栄養不良集中治療センターを増築し、重度の栄養不良に加え、病気を併発している子どもたちの治療にあたります。さらに、病気にはかかっていないものの、栄養不良に陥っている子どもや妊産婦を対象に、簡易診療所横にテントを設置し、栄養補助食の配給、さらにコミュニティ栄養改善員による家庭訪問、保健・栄養教育を実施し、健康や栄養状態の改善を図ります。
リウォト診療所(集中治療センター増築予定)
ナクワ簡易診療所
ナクワ簡易診療所前で
セーブ・ザ・チルドレン南スーダンでは、これらの診療所や簡易診療所の医療スタッフに対する研修やコミュニティへの働きかけを既に実施しています。今回の事業では、これら医療サービスに栄養改善サービスを追加し、対象コミュニティを巻き込んで子どもの栄養状態を改善することで、病気を水際で防ぐことを目指します。
助産師の診察の様子(リウォト診療所)
診療所が改築中で、屋外での診察
(リウォト診療所)
南スーダン事務所が実施中の保健事業のモニタリングの様子
(ナクワ)
感染症についてのポスター(チュマコリ)
南スーダン事務所が実施中の研修事業(ロメイヤェン)
最後に
こちらの地域での主食はソルガム(モロコシ)や小麦です。昨年の大規模な干ばつによって今年の前半は緊急的な食糧不足に陥りました。今年の穀物生産の状況は比較的良いと聞いていますが、不安定な気候や脆弱な社会基盤により対象コミュニティにおける栄養不足は依然として続いています。
対象コミュニティ周辺のトウモロコシ畑
事業はまだ始まったばかりです。職員の雇用や必要な物品の購入など、これからまだまだ時間がかかることが多いようですが、早期に事業を軌道に乗せ、子どもたちの栄養不良の解消に向けて、少しでも役に立ちたいと思っています。引き続きご支援のほど、どうぞ宜しくお願い致します!
事務所近くの村から見た夕日。とても綺麗で見とれてしまいます
この事業はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
JPFスーダン南部HP: http://www.japanplatform.org/area_works/sudan/new-south.html