スリランカ(公開日:2015.06.11)
スリランカ北部での基礎教育〜SCJの取り組み〜
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、現在も内戦の影響が残り、他の地方との格差が広がっている北部州ムラティブ県で、2014年6月から子どもたちが安心して学び、夢と希望を育める環境を創り出せるよう支援しています。
事業が始まってから1年が過ぎ、現在はムラティブ県内の6校で、学校環境の整備(校舎の修復・フェンスの設置)、子どもたちの理解を促す教授法や子どもたちの意見を取りいれるための教員向け研修の実施、それから経済的に厳しい状況にある子どもたちへの教材・制服の提供を行っています。
事業が始まってから1年が過ぎ、現在はムラティブ県内の6校で、学校環境の整備(校舎の修復・フェンスの設置)、子どもたちの理解を促す教授法や子どもたちの意見を取りいれるための教員向け研修の実施、それから経済的に厳しい状況にある子どもたちへの教材・制服の提供を行っています。
この嬉しそうな子どもたちの笑顔を見てください。ピカピカの制服を着て嬉しさいっぱいの子どもたちです。今回の制服の提供にあたっては、小学校の制服を扱う仕立屋とともに対象校を訪問し、子どもたちの制服のサイズの寸法を測定しました。スリランカでは既成の制服は販売していないため、子どものサイズに合わせて布を購入し、仕立屋で寸法し、仕立ててもらいます。こうして全6校172名に制服を届けることが出来ました。
制服の支援を受けた一人、3年生のセルヴァラサ・レヌカさんは次のように語ってくれました。
「同じ学校で勉強している12歳の兄がいます。お父さんは内戦中だった2009年に怪我をし、障害が残りました。お母さんしか働けないのですが、少しのお金しかもらえず、ご飯もおなかいっぱい食べられません。文房具や制服を買ってもらえず、制服も1着しかなかったので嬉しいです。お母さんも喜んでいました。」
「同じ学校で勉強している12歳の兄がいます。お父さんは内戦中だった2009年に怪我をし、障害が残りました。お母さんしか働けないのですが、少しのお金しかもらえず、ご飯もおなかいっぱい食べられません。文房具や制服を買ってもらえず、制服も1着しかなかったので嬉しいです。お母さんも喜んでいました。」
また、別の小学校に通う3年生、バラチャンディラン・ジャトウサンさんも制服の支援を受けてうれしい様子を語ってくれました。
「内戦中だった2009年の5月に爆弾でお母さんを亡くしました。お父さんは再婚しましたが、お父さんからは連絡もなく、支援もありません。今は、57歳になるおばあちゃんと一緒に住んでいます。おじいちゃんも爆弾で亡くなりました。おばあちゃんが、日雇いでお金をもらっていますが、毎日ではありません。今まで1着の制服しかありませんでした。おばあちゃんにも今の収入では、ご飯も充分に買えないので、制服も買えないと言われました。新しい制服がもらえてうれしいです。」
「内戦中だった2009年の5月に爆弾でお母さんを亡くしました。お父さんは再婚しましたが、お父さんからは連絡もなく、支援もありません。今は、57歳になるおばあちゃんと一緒に住んでいます。おじいちゃんも爆弾で亡くなりました。おばあちゃんが、日雇いでお金をもらっていますが、毎日ではありません。今まで1着の制服しかありませんでした。おばあちゃんにも今の収入では、ご飯も充分に買えないので、制服も買えないと言われました。新しい制服がもらえてうれしいです。」
事業では、このほか、1校で校舎の修復工事を進めており、また、もう1校にフェンスを設置する予定です。また、スリランカでは英語と数学が進学の必須科目とされていますが、子どもたちが分かりやすいよう、そして楽しく学べるように教えられる先生が圧倒的に不足しています。そこで、分かりやすい授業を行うための教授法研修を、3回に分けて実施中です。
引き続き、事業の進捗と子どもたちの成長の様子をこのブログでご報告していきます。
引き続き、事業の進捗と子どもたちの成長の様子をこのブログでご報告していきます。
本事業は、皆さまからのご寄付、および株式会社プロデュース・センターからのご支援により実施しています。
スリランカ担当:利川
スリランカ担当:利川