マダガスカル(公開日:2025.06.30)
【マダガスカル】栄養改善事業 2年目が開始
2024年3月から1年間実施した事業に引き続き、2025年3月よりマダガスカル南東部のマナンジャリー郡とヌシヴァリカ郡において、生計向上支援も含めた栄養改善事業(2年目)を開始しました。
事業1年目の活動の様子はこちら(生計向上支援、栄養改善支援)
この事業の開始にあたり、2025年3月13日、契約書の署名式が在マダガスカル日本国大使館において執り行われました。
マダガスカルでは干ばつやサイクロンなどの自然災害により、主産業である農業が甚大な被害を受けています。その影響で、家庭で十分な食料を確保することが難しくなり、特に子どもたちの栄養不良が深刻な課題となっています。こうした状況の背景には、単なる食料不足だけでなく、農業技術や栄養に関する知識の不足、さらには金融サービスの未整備といった、複数の要因が絡み合っています。
セーブ・ザ・チルドレンは2022年にサイクロン緊急支援を開始し、これまで食料支援と栄養改善支援に取り組んできました。
この事業では、これまで実施してきた活動が継続される体制を整え、近隣他地域にも活動を広め、子どもの栄養状態の改善を目指していきます。
これまでに行った活動と、これから予定している活動は以下の通りです。
農家の技術向上支援:
1年目では、気候変動に強く栄養価の高い作物を広めるため、農家リーダーにたい肥づくりや病害虫対策、多品目栽培などの研修を行いました。研修後は、新たな農法を取り入れ、家庭での食材の多様化や収穫量の向上につながっています。また、農家が収入を管理し地域で資金を循環させられるよう、村貯蓄貸付組合(Village Savings and Loan Association、以下VSLA)を設立しました。
2年目では、農家リーダーの活動の継続をサポートしつつ、VSLAを持続的な仕組みにするため、地域のVSLAエージェントの育成に取り組んでいきます。また、良質で手頃な価格の種子を農家に提供するシステムをつくります。
生計活動への災害の影響を軽減するための環境づくり:
1年目では、干ばつや土壌流出などの自然災害による影響を軽減するため、農業と林業を組み合わせたアグロフォレストリーを導入し、苗木の配布や植樹の研修を行いました。
栄養改善と環境保全の両立を目指すこの取り組みは、今後2年目において、近隣地域でも実施する予定です。また、セーブ・ザ・チルドレンの気候変動と不平等に取り組むグローバルキャンペーン「Generation Hope」と連携させ、 子どもたちが地域の気候変動の影響について理解を深め、防災や気候変動に関する考えを発信する活動も実施します。
多様な生計手段の確立:
1年目では、生計手段を持たない若者が多い地域において、ライフスキルと職業技術の研修を実施しました。青少年たちは自己理解や将来設計、地域との関係性を学び、農業・畜産・製菓・小売などの技術を習得しました。また、起業資金や備品を得て事業を始め、徐々に家計や食生活の安定につながっています。
2年目では、近隣地域の青少年にも生計手段確立の支援を広げ、若者同士が経験や課題を共有できる交流の場を設けていきます。
栄養改善支援
地域主体の栄養不良予防体制の構築:
1年目では、地域での栄養改善を支える担い手として、養育者の中からリーダーを選出し、衛生習慣や栄養知識に関する研修を実施しました。医療施設へのアクセスが難しい地域では、リーダーが手洗いや栄養価の高い食事の工夫を広め、他の養育者の相談役として、地域における予防体制づくりに大きく貢献しています。
2年目では、養育者リーダ―の活動の継続を支援しつつ、活動の持続性を高めるため、養育者同士が互いに学び合うピアセッションを実施します。
栄養不良の子どもの対応体制の強化:
1年目では、保健ボランティアが上腕周囲径(MUAC)による測定方法を養育者リーダーに指導し、日常的に子どもの栄養状態を確認できる体制を構築しました。急性栄養不良が疑われた子どもが診断・治療を受け、食料や栄養補助食品の支援を受け取ることができました。また、地域保健センターで継続的なケアを行えるよう、医療従事者を対象に国のガイドラインに基づく研修を実施しました。
2年目も上記の活動を他の村でも展開するとともに、引き続き、国の栄養支援拡充を求めて地域・国レベルのワークショップを開催します。これらを通じて、事業の活動や成果を行政、他団体と共有し、政策に反映されるよう働きかけるとともに、資金拡充や制度改善に向けた協議を進めていきます。
本事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまのご寄付により実施しています。
(海外事業部 マダガスカル事業担当 飛松真理奈)
事業1年目の活動の様子はこちら(生計向上支援、栄養改善支援)
この事業の開始にあたり、2025年3月13日、契約書の署名式が在マダガスカル日本国大使館において執り行われました。
マダガスカルでは干ばつやサイクロンなどの自然災害により、主産業である農業が甚大な被害を受けています。その影響で、家庭で十分な食料を確保することが難しくなり、特に子どもたちの栄養不良が深刻な課題となっています。こうした状況の背景には、単なる食料不足だけでなく、農業技術や栄養に関する知識の不足、さらには金融サービスの未整備といった、複数の要因が絡み合っています。
セーブ・ザ・チルドレンは2022年にサイクロン緊急支援を開始し、これまで食料支援と栄養改善支援に取り組んできました。
この事業では、これまで実施してきた活動が継続される体制を整え、近隣他地域にも活動を広め、子どもの栄養状態の改善を目指していきます。
これまでに行った活動と、これから予定している活動は以下の通りです。
農家の技術向上支援:
1年目では、気候変動に強く栄養価の高い作物を広めるため、農家リーダーにたい肥づくりや病害虫対策、多品目栽培などの研修を行いました。研修後は、新たな農法を取り入れ、家庭での食材の多様化や収穫量の向上につながっています。また、農家が収入を管理し地域で資金を循環させられるよう、村貯蓄貸付組合(Village Savings and Loan Association、以下VSLA)を設立しました。
2年目では、農家リーダーの活動の継続をサポートしつつ、VSLAを持続的な仕組みにするため、地域のVSLAエージェントの育成に取り組んでいきます。また、良質で手頃な価格の種子を農家に提供するシステムをつくります。
生計活動への災害の影響を軽減するための環境づくり:
1年目では、干ばつや土壌流出などの自然災害による影響を軽減するため、農業と林業を組み合わせたアグロフォレストリーを導入し、苗木の配布や植樹の研修を行いました。
栄養改善と環境保全の両立を目指すこの取り組みは、今後2年目において、近隣地域でも実施する予定です。また、セーブ・ザ・チルドレンの気候変動と不平等に取り組むグローバルキャンペーン「Generation Hope」と連携させ、 子どもたちが地域の気候変動の影響について理解を深め、防災や気候変動に関する考えを発信する活動も実施します。
多様な生計手段の確立:
1年目では、生計手段を持たない若者が多い地域において、ライフスキルと職業技術の研修を実施しました。青少年たちは自己理解や将来設計、地域との関係性を学び、農業・畜産・製菓・小売などの技術を習得しました。また、起業資金や備品を得て事業を始め、徐々に家計や食生活の安定につながっています。
2年目では、近隣地域の青少年にも生計手段確立の支援を広げ、若者同士が経験や課題を共有できる交流の場を設けていきます。
栄養改善支援
地域主体の栄養不良予防体制の構築:
1年目では、地域での栄養改善を支える担い手として、養育者の中からリーダーを選出し、衛生習慣や栄養知識に関する研修を実施しました。医療施設へのアクセスが難しい地域では、リーダーが手洗いや栄養価の高い食事の工夫を広め、他の養育者の相談役として、地域における予防体制づくりに大きく貢献しています。
2年目では、養育者リーダ―の活動の継続を支援しつつ、活動の持続性を高めるため、養育者同士が互いに学び合うピアセッションを実施します。
栄養不良の子どもの対応体制の強化:
1年目では、保健ボランティアが上腕周囲径(MUAC)による測定方法を養育者リーダーに指導し、日常的に子どもの栄養状態を確認できる体制を構築しました。急性栄養不良が疑われた子どもが診断・治療を受け、食料や栄養補助食品の支援を受け取ることができました。また、地域保健センターで継続的なケアを行えるよう、医療従事者を対象に国のガイドラインに基づく研修を実施しました。
2年目も上記の活動を他の村でも展開するとともに、引き続き、国の栄養支援拡充を求めて地域・国レベルのワークショップを開催します。これらを通じて、事業の活動や成果を行政、他団体と共有し、政策に反映されるよう働きかけるとともに、資金拡充や制度改善に向けた協議を進めていきます。
本事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまのご寄付により実施しています。
(海外事業部 マダガスカル事業担当 飛松真理奈)




