マダガスカル(公開日:2026.02.02)
【マダガスカル】子どもたちが語る気候変動と大人への提言
アフリカ大陸南東部沖に位置する島国のマダガスカルは、気候変動の影響を最も強く受けている国の一つです。国全体では子どもたちの栄養不良が大きな課題となっており、セーブ・ザ・チルドレンは南東部のマナンジャリー郡とヌシヴァリカ郡において、2024年3月31日から子どもの栄養改善支援を開始しました。2025年3月からは2年目の活動に入り、農家の生産性向上や子どもの栄養・衛生習慣に関する養育者への啓発に引き続き取り組んでいます。
1年目の活動報告はこちら:
●【マダガスカル 生計向上支援編】事業開始から1年、 子どもの栄養不良の予防につながる生計手段の確立
●【マダガスカル 栄養改善支援編】事業開始から1年、地域の力で取り組む子どもの栄養支援
2年目の事業開始ブログはこちら:
●【マダガスカル】栄養改善事業 2年目が開始
2年目では新たな取り組みとして、セーブ・ザ・チルドレンの気候変動と不平等に取り組むグローバルキャンペーン「ジェネレーション・ホープ」と連携し、子ども主導の気候変動に関する発信活動を実施しました。
事業地であるマダガスカル南東部のマナンジャリー・ヌシヴァリカ郡は、国内でも特にサイクロンの被害を受けやすい地域です。特に2022〜2023年にかけては巨大なサイクロンが相次いで直撃し、主な産業である農業が甚大な被害を受けたほか、子どもたちの食や教育へのアクセスにも深刻な影響が及びました。
今回の活動には、マナンジャリー郡・ヌシヴァリカ郡の12歳から16歳の子ども12人が参加し、気候変動がもたらす子どもへの影響や、子どもの権利を守るために必要な対策について議論しました。そして、地域政府や周りの大人への提言をポスターにまとめ、ビデオで思いを伝えました。
サイクロンの影響と地域行政に求めることについて語るステヴァニャさん(15歳)
ビデオの中でステヴァニャは、身近に感じる気候変動の影響について「サイクロンにより重要な財産である家畜が死んでしまう。また、干ばつにより本来は種まきの時期である10月に食料を栽培できなくなっている」と語りました。そして、地域行政に対しては、「焼き畑農業や木材を手に入れるための過度な森林伐採を防止するためのルールを作るべきだ」と訴え、大人や地域行政に声を届けることの重要性を強調しました。
他の子どもたちからも、干ばつによって主食である米やオレンジなどの収穫が減り、充分な食料を確保することが難しくなっているという声が上がりました。
「雨が足りず木が枯れ、土地は作物を育てられなくなっている」
― ラヴァオリナさん(14歳)
サイクロンの被害は食だけでなく教育にも及びます。教室が破損したり、学校が避難所として使用されたりすることで授業が中断されることもあります。さらに、増水や屋根の破片の落下など、通学路で子どもたちが危険にさらされることもあります。
「サイクロンが来ると学校は休みになる。通学途中も危険で、屋根のトタン片が落ちて小さい子どもがけがをする」
― ロスラさん(12歳)
「風がとても強くて、家が壊れた。サイクロンが来たとき、私たちは稲を育てていたが、すべて破壊された。青菜も水に流された。学校も壊れてしまった」
― マンジェリさん(14歳)
他にも、地域行政や周りの大人に求めることとして、「川が氾濫したときに水をせき止める防波堤を作ってほしい」、「雨が十分降らない場所に灌漑施設を作ってほしい」、「ラジオやFacebookでサイクロンの襲来について事前に知らされることが大事。物を少しでも安全な場所に移動したり住民も避難したりすることができる」という提言がありました。
この活動の様子は、マダガスカルのテレビやラジオに取り上げられました。セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもたちの意見・提言を冊子にまとめ、今後地方行政や中央政府に配布する予定です。こうした声が政策や地域の取り組みに反映されていくことは、子どもたち自身の生活を守るだけでなく、次世代に持続可能な社会を引き継いでいくための大切な一歩です。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが自らの権利や未来について語り、行動できる機会をこれからも広げていきます。
本事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまのご寄付により実施しております。
【SCサポートへのご寄付をお願いします】
「子どもを誰ひとり取り残さない。」そのためには、中長期にわたり子どもたちを支え続ける仲間が必要です。
https://x.gd/J6rnL
(海外事業部 マダガスカル事業担当)
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●【マダガスカル 生計向上支援編】事業開始から1年、 子どもの栄養不良の予防につながる生計手段の確立
●【マダガスカル 栄養改善支援編】事業開始から1年、地域の力で取り組む子どもの栄養支援
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●【マダガスカル】栄養改善事業 2年目が開始
2年目では新たな取り組みとして、セーブ・ザ・チルドレンの気候変動と不平等に取り組むグローバルキャンペーン「ジェネレーション・ホープ」と連携し、子ども主導の気候変動に関する発信活動を実施しました。
事業地であるマダガスカル南東部のマナンジャリー・ヌシヴァリカ郡は、国内でも特にサイクロンの被害を受けやすい地域です。特に2022〜2023年にかけては巨大なサイクロンが相次いで直撃し、主な産業である農業が甚大な被害を受けたほか、子どもたちの食や教育へのアクセスにも深刻な影響が及びました。
今回の活動には、マナンジャリー郡・ヌシヴァリカ郡の12歳から16歳の子ども12人が参加し、気候変動がもたらす子どもへの影響や、子どもの権利を守るために必要な対策について議論しました。そして、地域政府や周りの大人への提言をポスターにまとめ、ビデオで思いを伝えました。
サイクロンの影響と地域行政に求めることについて語るステヴァニャさん(15歳)
ビデオの中でステヴァニャは、身近に感じる気候変動の影響について「サイクロンにより重要な財産である家畜が死んでしまう。また、干ばつにより本来は種まきの時期である10月に食料を栽培できなくなっている」と語りました。そして、地域行政に対しては、「焼き畑農業や木材を手に入れるための過度な森林伐採を防止するためのルールを作るべきだ」と訴え、大人や地域行政に声を届けることの重要性を強調しました。
他の子どもたちからも、干ばつによって主食である米やオレンジなどの収穫が減り、充分な食料を確保することが難しくなっているという声が上がりました。
「雨が足りず木が枯れ、土地は作物を育てられなくなっている」
― ラヴァオリナさん(14歳)
サイクロンの被害は食だけでなく教育にも及びます。教室が破損したり、学校が避難所として使用されたりすることで授業が中断されることもあります。さらに、増水や屋根の破片の落下など、通学路で子どもたちが危険にさらされることもあります。
「サイクロンが来ると学校は休みになる。通学途中も危険で、屋根のトタン片が落ちて小さい子どもがけがをする」
― ロスラさん(12歳)
「風がとても強くて、家が壊れた。サイクロンが来たとき、私たちは稲を育てていたが、すべて破壊された。青菜も水に流された。学校も壊れてしまった」
― マンジェリさん(14歳)
他にも、地域行政や周りの大人に求めることとして、「川が氾濫したときに水をせき止める防波堤を作ってほしい」、「雨が十分降らない場所に灌漑施設を作ってほしい」、「ラジオやFacebookでサイクロンの襲来について事前に知らされることが大事。物を少しでも安全な場所に移動したり住民も避難したりすることができる」という提言がありました。
この活動の様子は、マダガスカルのテレビやラジオに取り上げられました。セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもたちの意見・提言を冊子にまとめ、今後地方行政や中央政府に配布する予定です。こうした声が政策や地域の取り組みに反映されていくことは、子どもたち自身の生活を守るだけでなく、次世代に持続可能な社会を引き継いでいくための大切な一歩です。セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちが自らの権利や未来について語り、行動できる機会をこれからも広げていきます。
本事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまのご寄付により実施しております。
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(海外事業部 マダガスカル事業担当)




