フィリピン(公開日:2013.11.22)
フィリピン台風30号緊急支援【第6報】急がれる医療支援(2013.11.22)
医療専門家チームと移動診療車で被災者への医療支援を実施
セーブ・ザ・チルドレンとイギリス政府が派遣した12名からなる医療専門家チームは、現在2チームに分かれて被災者の医療支援にあたっています。
18日午前にタクロバンに到着した6名の外科医チームは、オーストラリア政府が運営するタクロバンの野営病院で、治療を開始しました。
©Dawn Trump/Save the Children
治療を求めて、何百人もの被災者が野営病院を訪れます。傷口から感染症にかかっている子どもや、下痢や栄養失調などの症状が出ている子どもたちが多く、放っておくと死にいたる場合もあります。
■ウィリアムさん(4歳)
ウィリアムさんは、台風の直後に負傷して救急治療を受けたそうです。しかし、その後傷口から重篤な感染症にかかり、外科医による片足の切断手術を受けました。
■アリサさん(4歳)
台風のときに頭に木片が刺さってしまったアリサさん。木片を取り除くための再手術を受ける順番を、お母さんと一緒に待っています。
©Dawn Trump/Save the Children
医療システムが機能していない今のタクロバンで、セーブ・ザ・チルドレンはイギリス、オーストラリア政府と協力しながら、子どもたちの命を救うための手術や治療を実施しています。
■孤立した地域に向かう救急医
3名の救急医を含む別チームは、陸路が遮断されて孤立した島や地域に、海路を渡って向かい、被災者の医療支援にあたっています。レイテ島東海岸の被災状況は特に激しく、フィリピン政府の支援もまだほとんど届いていません。
「私たちはシェルター、医薬品、高栄養ビスケットなどの緊急キットを持って、孤立した地域に向かっています。支援が必要とされている地域に辿りつくためには船でもボートでもヘリコプターでも何でも活用します。」セーブ・ザ・チルドレン ロブ・ホールデン
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