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東欧
(公開日:2022.03.11)

【ウクライナ危機】100万人の子どもたちが避難の途中で家族離散の危機に

 
ウクライナから避難した人たちは2022年3月8日時点で200万人にのぼり、この数週間で推計100万人の子どもたちが避難したと考えられています。家族や大人を伴わずに避難してくる子どもも増えており、こうした子どもたちが虐待や搾取などさまざまな暴力に晒される懸念が高まっています。


ポーランドに避難してきた子どもたちとその家族(2022年3月1日撮影)

国境で活動するスタッフからの報告によると、故郷を離れることはできないが、戦闘や空爆から子どもを守りたいと考える家族が、子どもたちだけを避難させています。また、故郷から逃れてくるときの混乱のなかで、家族と離ればれになった子どももいます。子どもだけで周辺国に到着した人たちの多くは14歳未満で、精神的苦痛を感じているようです。

セーブ・ザ・チルドレンは、こうした状況にある子どもたちがポーランドや周辺国にいる親せきや友人家族と会えるように、他団体と協力し家族の追跡と再会のための支援を進めています。あわせて、子どもたちをあらゆる暴力から守るためのシステム(子どもの保護のシステム)と報告の仕組みを策定しています。

セーブ・ザ・チルドレンは、国境を警備する当局や人道支援団体に対し、子どもたちが養育者から離ればなれにならないための措置を講じたり、心理社会的支援の提供や、家族との離散を防ぐための活動を行うよう要請しています。具体的には、「こどもひろば」の活動や、子どもにとって分かりやすい情報の提供、家族の追跡と再会支援、妊娠中の女性への保健医療支援を含みます。

セーブ・ザ・チルドレンは、2014年からウクライナで活動を行い、子どもたちやその家族への緊急支援として教育支援や越冬支援、現金の支援も行ってきました。また、紛争や暴力が及ぼす精神的・心理的影響を軽減し、日常生活における精神的苦痛に対処する力を高められるよう支援も行っています。

【セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援】
・ルーマニア:国境でスタッフとボランティアが食料や水、衛生用品キットを配布
・ルーマニアとポーランド:家族や大人を伴わずに子どもだけで避難してきた子どもたちへの支援や、心理社会的支援の提供、法的支援へつなぐためのサポートの提供


 

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