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東欧
(公開日:2022.04.14)

【ウクライナ危機】子ども400人が死傷し、3人に2人が故郷から避難−紛争激化から7週間

 
ウクライナで紛争が激しさを増してから国内に暮らす750万人の子どもたちの約3人に2人が自宅からの避難を強いられ、少なくとも153人が犠牲になったとの報告がありますが、セーブ・ザ・チルドレンは、さらに多くの子どもたちが死傷していると考えています。


砲撃で破壊されたアパートの室内(2022年3月20日撮影)

国連が出した最新の報告によると、現在ウクライナ国内で避難生活を送っている子どもたちは280万人おり、周辺国に避難した子どもたちは200万人にのぼると考えられています。

この情報から、ウクライナの子どもの64%にあたる480万人が、避難を余儀なくされていることになります。

また、国連は、これまでに153人の子どもの死亡と、246人の子どもの負傷を報告していますが、実際の死傷者数はさらに多いと考えられます。ウクライナ国内では、病院や学校への攻撃が増加しているため子どもたちは差し迫った危険に晒されています。

マリウポリなど、紛争により最も被害を受けた地域では、子どもたちやその家族は、水や食料、医薬品の不足に直面し、深刻な状況にあります。

セーブ・ザ・チルドレン ウクライナ事務所代表ピート・ウォルシュは次の通り訴えます。
「子ども一人ひとりの犠牲は、それぞれがとても大きなものです。多くの子どもたちが犠牲になっている現状は悲劇ですが、今後さらにその人数は増える可能性があります。家族は、命がけで安全な場所を求めていますが、4月4日には、避難中の人たちが集まっているクラマトルスク駅への攻撃により4人の子どもたちを含む39人が犠牲になりました。

先週(4/4の週)、ルーマニアの国境沿いの町シレトで、マリウポリから避難してきた父親と5人の子どもたちに会いました。子どもたちは砲撃により精神的苦痛を抱え、そして空爆を避けるために2週間も地下室に避難していたそうです。紛争の終結が見通せないなか、子どもたちへの心身に及ぼす影響は計り知れません。」

 

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