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日本/災害時における心理社会的支援
(公開日:2022.05.17)

I Support My Friendsの日本語版を作成しています

 
セーブ・ザ・チルドレンは、「I Support My Friends」というトレーニングキットの日本語版を作成しています。このトレーニングキットの目的は、子どもや若者が困難を抱える友人をサポートするためのスキルと知識を身につけることです。開発には、セーブ・ザ・チルドレンのほか、国連児童基金(UNICEF)、MHPSS Collaborative 、そして世界保健機関(WHO)が携わっています。


日本のパイロットテストでの活動の様子

I Support My Friendsは、「LOOK(見る)」「LISTEN(聴く)」「LINK(つなぐ)」という心理的応急処置(Psychological First Aid:PFA)の3つの原則に基づいています。PFAは、心理や精神保健の専門家でなくても、誰もが使える、子どものこころの応急手当てのことです。日本でのパイロットテストに参加してくれた15歳の女子は、「最初にPFAのことを聞いたときは、専門家にしかできないことだし、難しいことだと思っていました。でも、友だちの話を聞いたり、助けを求めることを自分が正しいと思ったら、助けを求めたり、友だちの不安を軽減する手助けをすることを楽しく学ぶことができました」と教えてくれました。


ヨルダンのパイロットテストにてPFAの原則「聴く」を学んでいる様子

自然災害などの危機的な出来事に直面した子どもたちは、危機的状況や逆境の中では特有の脆弱性を持ちます。

深刻なストレス要因に晒されると、年齢やジェンダー、障害の有無、発達段階、生活上のサポートの有用性や質など、さまざまな要因の影響を受けて、子どもの成長や学習、健全な人間関係を築く能力に長期的な影響が及ぶ可能性もあります。

I Support My Friendsでは、子どもや青少年自身が悩みを抱えている仲間の存在に気付き、サポートすることができるようにするとともに、仲間とのつながりの中で自分が果たすべき役割を認識することを目指しています。

I Support My Friendsの日本語版は、2022年6月頃の完成を予定しています。完成した際には、日本国内でのトレーニングの普及も検討しています。



(報告:国内事業部インターン 菊地翔、臼井夕菜)

 

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