(公開日:2022.10.19)【学校連携】一人ひとりの想いをチームの力で広げる:ブリティッシュ・スクール・イン東京のチャリティ活動
私たちセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動は、個人の方だけではなく、たくさんの学校関係者の皆さまに支えていただいています。今回は、そんな学校のひとつ「ブリティッシュ・スクール・イン東京(The British School in Tokyo)※」での取り組みを紹介します。ウクライナ危機をきっかけに、PTAの皆さまが中心となって、さまざまな募金活動に取り組み、約3ヶ月間で100万円の活動資金を集め、ご支援いただきました。元PTA会長のガブリエラ・マンドレア氏に、学校でのチャリティ活動の具体的な取り組みとコツについて話を聞きました。そして、日本の学校関係者・皆さまに対しての期待や想いを込めた、あたたかいメッセージもありました。
きっかけは身近なところに
私はルーマニア出身です。2月のウクライナ危機が起きた際はちょうど母国に滞在していました。その日の朝は、隣国ウクライナで起きたことをニュースで知り、飛び起きたことをはっきり覚えています。その後、日本に帰ってきてすぐに、「ウクライナの子どもたちのために何かしなくては」という強い想いで、PTAで一緒に活動している仲間に、チャリティ活動を行うことを提案しました。きっかけはとても身近なところにありました。
「信頼」で広げるチャリティの輪
支援先を選ぶにあたり、PTAのメンバーでたくさんの団体の情報を調べ、どこに募金したいかを話し合いました。多くの団体がありましたが、私たちと同じ「子どもの未来を守る」ことを目的とし、SDGs(持続可能な開発目標)達成に大きなインパクトを持っているセーブ・ザ・チルドレンに貢献したいと考えました。PTAメンバーの賛同を得るうえでは、世界中で活動実績があり、寄付先団体が信用されていることも重要でした。厚い信頼と着実な成果のあるセーブ・ザ・チルドレンへのチャリティだったからこそ、賛同してくれる方が多かったと感じています。私たちは、ウクライナ危機支援に限らず、セーブ・ザ・チルドレンとの長期の連携もしていきたいと思っています。
小さなチームからのスタート
5月の「こどもの日」にPTAメンバー4、5人を中心に、子どもたちに楽しみながら参加してもらえるチャリティとして、お菓子募金(One Coin HAPPINESS)を実施したことがはじまりでした。これを機に、何かもっと大きな取り組みをしたいと考え、本格的な活動に移していきました。学校長への提案、スポンサー集め、チャリティ企画、とやることはたくさんありましたが、みな情熱をもっていたので、大変とは感じませんでした。活動を始めるにあたり、学校長に提案をしましたが、5月から6月は学校の期末テストの時期に近かったこともあり、子どもたちの負担になるのではないかと難色を示されました。しかし、私たちは何度も提案を繰り返し、ついに実現することができました。
チャリティ活動を行ううえで、100%みなが同じ意見になるということはありませんが、できるだけ多くの人に賛同してもらうことを大切に活動してきました。今回はテスト期間前ということもあり、子どもを中心とした活動を多く行うことは難しかったのですが、保護者の方のご協力は多く得られました。PTAのチャリティ活動を通して、ウクライナにいる子どもたちのことを身近に感じ、忘れないでほしいというメッセージを伝えることができたと思います。これからはさらに多くの子どもたちに情報を伝え、積極的に参加してもらえるよう、取り組みを続けていきます。
3つのチャリティ活動
ブリティッシュ・スクール・イン東京は、主に3つの活動を行いました。
ハートが大切!
小さなチームでも始められることがあります。学校やPTA、保護者、子どもたち、企業、セーブ・ザ・チルドレンの間でのパートナーシップが大切です。地球規模の大きな課題であっても、日本にいる私たちにできることがあります。子どもたちを取り巻く課題を完全に理解してから動く必要はありません。私たちの取り組みでは、考えてからチャリティを行うのではなく、ハートで活動することを大切にしてきました。まずは自分たちにできることを、小さな一歩として踏み出し、楽しむことが大切だと思います。それが、子どもたちの未来につながります。
日本社会の中で少数派の私たち(外国人コミュニティ)でもできたことです。日本の人々はもっと大きな規模でも、チャリティを行うことができると信じています。日本の学校で活動したいという想いをお持ちの方々を応援しています。ぜひ、日本にチャリティ文化を広める活動を、一緒に展開していきましょう。
Think with your heart, Not with your mind!
本記事の執筆にあたりましては、ブリティッシュ・スクール・イン東京の広報ベリー氏と元PTA会長ガブリエラ氏に多大なご協力を賜りました。改めて、お礼申し上げます。
※ブリティッシュ・スクール・イン東京は1989年に設立され、現在3歳から18歳までの60以上の国籍からなる生徒が英国ナショナルカリキュラムに基づき、東京渋谷と世田谷にある2つのキャンパスで学んでいます。2023年夏には虎ノ門麻布台に初等教育科の新キャンパスがオープンいたします。現代の英国アイデンティティに国際色を取り入れたインクルーシブかつホリスティックな教育を提供するブリティッシュインターナショナルスクールです。
https://www.bst.ac.jp/
※ 本記事中の写真はすべてブリティッシュ・スクール・イン東京提供
学校連携のお問合せ
パートナーリレーションズ部学校連携担当 japan.community@savethechildren.org
きっかけは身近なところに
私はルーマニア出身です。2月のウクライナ危機が起きた際はちょうど母国に滞在していました。その日の朝は、隣国ウクライナで起きたことをニュースで知り、飛び起きたことをはっきり覚えています。その後、日本に帰ってきてすぐに、「ウクライナの子どもたちのために何かしなくては」という強い想いで、PTAで一緒に活動している仲間に、チャリティ活動を行うことを提案しました。きっかけはとても身近なところにありました。
「信頼」で広げるチャリティの輪
支援先を選ぶにあたり、PTAのメンバーでたくさんの団体の情報を調べ、どこに募金したいかを話し合いました。多くの団体がありましたが、私たちと同じ「子どもの未来を守る」ことを目的とし、SDGs(持続可能な開発目標)達成に大きなインパクトを持っているセーブ・ザ・チルドレンに貢献したいと考えました。PTAメンバーの賛同を得るうえでは、世界中で活動実績があり、寄付先団体が信用されていることも重要でした。厚い信頼と着実な成果のあるセーブ・ザ・チルドレンへのチャリティだったからこそ、賛同してくれる方が多かったと感じています。私たちは、ウクライナ危機支援に限らず、セーブ・ザ・チルドレンとの長期の連携もしていきたいと思っています。
小さなチームからのスタート
5月の「こどもの日」にPTAメンバー4、5人を中心に、子どもたちに楽しみながら参加してもらえるチャリティとして、お菓子募金(One Coin HAPPINESS)を実施したことがはじまりでした。これを機に、何かもっと大きな取り組みをしたいと考え、本格的な活動に移していきました。学校長への提案、スポンサー集め、チャリティ企画、とやることはたくさんありましたが、みな情熱をもっていたので、大変とは感じませんでした。活動を始めるにあたり、学校長に提案をしましたが、5月から6月は学校の期末テストの時期に近かったこともあり、子どもたちの負担になるのではないかと難色を示されました。しかし、私たちは何度も提案を繰り返し、ついに実現することができました。
チャリティ活動を行ううえで、100%みなが同じ意見になるということはありませんが、できるだけ多くの人に賛同してもらうことを大切に活動してきました。今回はテスト期間前ということもあり、子どもを中心とした活動を多く行うことは難しかったのですが、保護者の方のご協力は多く得られました。PTAのチャリティ活動を通して、ウクライナにいる子どもたちのことを身近に感じ、忘れないでほしいというメッセージを伝えることができたと思います。これからはさらに多くの子どもたちに情報を伝え、積極的に参加してもらえるよう、取り組みを続けていきます。
3つのチャリティ活動
ブリティッシュ・スクール・イン東京は、主に3つの活動を行いました。
ハートが大切!
小さなチームでも始められることがあります。学校やPTA、保護者、子どもたち、企業、セーブ・ザ・チルドレンの間でのパートナーシップが大切です。地球規模の大きな課題であっても、日本にいる私たちにできることがあります。子どもたちを取り巻く課題を完全に理解してから動く必要はありません。私たちの取り組みでは、考えてからチャリティを行うのではなく、ハートで活動することを大切にしてきました。まずは自分たちにできることを、小さな一歩として踏み出し、楽しむことが大切だと思います。それが、子どもたちの未来につながります。
日本社会の中で少数派の私たち(外国人コミュニティ)でもできたことです。日本の人々はもっと大きな規模でも、チャリティを行うことができると信じています。日本の学校で活動したいという想いをお持ちの方々を応援しています。ぜひ、日本にチャリティ文化を広める活動を、一緒に展開していきましょう。
Think with your heart, Not with your mind!
本記事の執筆にあたりましては、ブリティッシュ・スクール・イン東京の広報ベリー氏と元PTA会長ガブリエラ氏に多大なご協力を賜りました。改めて、お礼申し上げます。
※ブリティッシュ・スクール・イン東京は1989年に設立され、現在3歳から18歳までの60以上の国籍からなる生徒が英国ナショナルカリキュラムに基づき、東京渋谷と世田谷にある2つのキャンパスで学んでいます。2023年夏には虎ノ門麻布台に初等教育科の新キャンパスがオープンいたします。現代の英国アイデンティティに国際色を取り入れたインクルーシブかつホリスティックな教育を提供するブリティッシュインターナショナルスクールです。
https://www.bst.ac.jp/
※ 本記事中の写真はすべてブリティッシュ・スクール・イン東京提供
学校連携のお問合せ
パートナーリレーションズ部学校連携担当 japan.community@savethechildren.org