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(公開日:2020.04.16)
「人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS)」第2版の翻訳・普及プロジェクトを開始しました



世界では、子どもたちがさまざまな形の暴力や搾取、虐待にさらされており、4人に3人の子どもが暴力を受けたことがあるとされています*。さらに、紛争や自然災害などの緊急下においては、子どもたちはより脆弱な立場に置かれ、けが、暴力や搾取、ストレス、児童労働、親と離ればなれになるといったリスクが増大します。そのため、これらのリスクから子どもたちを守るための取り組みが重要となります。

このような状況下で、さまざまなリスクから子どもたちを適切に守るため、セーブ・ザ・チルドレンを含むさまざまなNGO、国際機関、専門家などで構成される「人道行動における子どもの保護アライアンス(The Alliance for Child Protection in Humanitarian Action)」によって、緊急支援を実施する団体や関係者が順守すべき国際基準である「人道行動における子どもの保護の最低基準(Minimum Standards for Child Protection in Humanitarian Action:CPMS)」が2012年に作成され、その第2版が2019年に発行されました。

2012年に作成された初版である「人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS)」の日本語版はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと人道支援に関わる団体、個人の方々40人以上と協働で作成を進め、2018年末に発行されました。その後、本最低基準を普及するためのファシリテーター養成研修を実施し、受講者によって日本国内における普及が行われてきました。

一方で、「人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS)」は策定から約7年が経ち、難民や避難民として暮らす子どもの増加、都市化、感染症の拡大といった社会課題への対応に加え、現地団体の役割、子どもに対する説明責任、暴力の予防や他分野との連携といった観点をより強化することが求められるようになりました。また、これまでの活動や経験の蓄積により、最低基準やそれに付随する基本行動、ガイダンスノート(指針)の見直しが必要となりました。


「人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS)第2版」
(英語版へのリンク


「人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS)初版」
(日本語版へのリンク


当初、「人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS)」の改訂による変更は軽微なものと想定されていましたが、上記の理由から大幅な追記・改定となりました。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを含めて多くの支援団体が国内外で緊急人道支援や子どもに対する支援を行っていますが、これらの支援において、最新の国際基準を活用し、子どもたちにより良い支援を提供していくため、第2版の翻訳・普及プロジェクトを開始することにしました。

本最低基準を作成した「人道行動における子どもの保護アライアンス」との確認・調整のもと、日本の内外で活動する人道支援団体や子ども支援関係者、専門機関と連携しながら、第2版の日本語訳の制作を行います。制作後は、日本国内外で緊急支援を行う関係者に、緊急下で適切に子どもを守ることの概念や最新の国際基準を普及し、さらなる定着を目指していきます。

この活動への参画に興味がある方は、下記担当までお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「人道行動における子どもの保護の最低基準」担当 E-mail:japan.cpms@savethechildren.org 

*https://www.savethechildren.net/what-we-do/protection



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