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提言・声明
(公開日:2024.01.31)

【共同声明】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出停止について

 
パレスチナ・ガザ地区をはじめパレスチナの数百万人を支援する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金提供を、各国が停止するとの表明がされています。私たちは、人道支援団体として、ガザ地区での人道危機が急速に悪化している中で起こった、この事態に、深い懸念と憤りを感じています。

ガザ地区でUNRWAの支援に頼っている一般市民は200万人以上、そのうち半数以上が子どもであり、支援国が資金拠出を停止することは、彼らの命を守るための活動に影響を及ぼすことになるでしょう。ガザ地区に暮らす人たちは、無差別な爆撃が続く中、意図的な支援の停止、飢餓や病気のまん延にも直面しています。

私たちは、10月7日の攻撃に少数の国連職員が関与した疑いについて、UNRWAが迅速に調査を開始したことを歓迎します。しかし、ガザへの支援を強化し、人々の生命が守られるよう要請していた一部の国々が、生活に不可欠なライフラインを停止するという無謀な決定を下したことに、衝撃を受けています。ガザ地区の市民への人道支援を確実に実施するため、国際司法裁判所が即時かつ効果的な行動をとるよう命じた中で、この決定が下されました。

10月7日以降、152人のUNRWA職員が犠牲になり、145のUNRWA施設が砲撃により被害を受けています。UNRWAはガザ地区最大の人道支援機関であり、ガザ地区で活動する他の機関では代替できません。資金拠出停止が撤回されなければ、ガザ地区では、すでに制限されていた人道支援が完全に崩壊する可能性があります。

推定100万人以上が154のUNRWAのシェルターや施設周辺に避難しています。UNRWAと支援団体は、食料や予防接種、水などを提供するため、非常に困難な状況下でも活動を続けてきました。資金を停止する国々は、生きるために必要不可欠な食料や水、保健医療支援、生活必需品、教育、保護をさらに奪う危険性があります。

私たちは支援国に対し、UNRWAとパートナー団体が、現代における最悪の人道危機に対して行っている支援活動の重要性や必要性を改めて認識するよう強く求めます。また、各国は資金拠出停止を撤回し、パレスチナの人々に対する義務を履行し、ガザ地区や地域で困窮している市民への人道支援を拡大しなければなりません。

署名団体
Save the Children
War Child Alliance
ActionAid
Norwegian Refugee Council
Diakonia
Oxfam
Première Urgence Internationale
Médecins du Monde France, Spain, Switzerland, Canada, Germany
Danish Refugee Council
Johanniter International Assistance
The Association of International Development Agencies - Aida
Humanity & Inclusion/ Handicap International (HI)
INTERSOS
CCFD-Terre Solidaire
International Council for Voluntary Agencies
Norwegian People's Aid
Plateforme des ONG françaises pour la Palestine
Norwegian Church Aid
DanChurchAid
American Friends Service Committee
Caritas Internationalis

 

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