(公開日:2012.06.15)今支援を必要としている子どもたちへ
4歳のネマタはブルキナファソのカヤ地域、タングプールに近い場所に住んでいます。ネマタの家族はこの土地に何世代にも渡って生きてきました。彼女は昼食と夕食に違いがないという話をしてくれました。両方ともモロコシ類にバオバブの葉から作ったソースをかけたものだから、「時々、おなかがいっぱいにならないの」と彼女はつぶやきます。
彼女の祖父のパシバは「家畜を売るのが目の前の飢えをみたすだけなのをよく知っているが、それ以外にできることがない」と話します。
家族の牛、山羊、羊は、もう後9頭しか残っていません。40頭がすでに市場で食べ物を買うために売られました。普通の年だと、家族は市場で穀物の一部を売りますが、今年は彼らが自分たちで食べる分も十分にないのです。農閑期は昨年の干ばつのせいで例年にないほどひどい状況です。何も収穫するものがない。農閑期が早く始まり雨季の開始が遅れているため、結果として家族が飢えに瀕しています。
「娘は、もう1カ月も病気です。最近食べ物がなくて、家では1日1食でした。急性の栄養失調で髪の色が脱色し、歩くことも食べることも満足にはできません。種まきの時期なので、私も農作業を始めたいのですが、今は娘が良くなるのを見守るだけです。今年、雨が降らなければ、死が私たちを待ち受けています。」
※2012年6月、ブルキナファソ・バルサルゴ村の医療センターにて、
子どもを見守る父親の言葉
静かな飢えの危機はブルキナファソと西アフリカを覆っています。ブルキナファソと西アフリカの1千8百万人の人々は穀物の不足と食物の値上がりと近隣の国々の不安定により拡大する飢餓に瀕しています。彼らの生命を救うには今行動が必要です。
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