ケニア(公開日:2011.07.22)
【緊急声明】東アフリカ地域における干ばつと食糧危機: 水・衛生、食料・栄養、保健、生計支援などの分野で緊急支援が必要(2011.07.22)
セーブ・ザ・チルドレンは、7月4日、東アフリカ地域(ケニア、エチオピア、ソマリア)における食糧危機に対する緊急アピールを行いました。
東アフリカ地域では2年連続の雨不足による干ばつの影響で、900万人以上の人々が食糧危機に直面しています。特に影響をうけているのがケニア北東部から東部、エチオピア南部から東南部、ソマリアの中部から南部で、既に飢饉の段階に達している地域もあります。水不足による農地の荒廃、農作物の収穫不足、家畜生産の停滞は深刻で、人々は収入を失う一方で食糧価格は高騰しており、食糧供給も不安定な状況です。セーブ・ザ・チルドレンは20年以上前から東アフリカ地域で支援を行っており、今回の人道危機直後から水・食糧の配布や栄養不良の子どもへの治療など、幅広い支援を迅速に実施しています。ソマリアで開設している緊急食糧補給センターでは約4,000人の子どもたちに治療を行いましたが、そのうち約87%の子どもたちが完全に回復しており、早期支援の大切さを示しています。
アリとその家族。ケニアの難民キャンプにて。
セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援マネージャー、Zambakidesは語ります。「このセンターにはソマリアの他の地域からも貧窮した人々がきています。農作物や家畜の生産ができず、収入を失った人々です。彼らは一日一食の食糧を確保するのがやっとな状況で、何も食べるものがない日もあるのです。(中略)セーブ・ザ・チルドレンはお母さんとその子どもたちへの食糧をはじめ、住居や保健医療も提供していきたいと思っています。私たちがより多くの子どもたちの命を救えるよう、皆様のご支援が必要なのです。」
今後は中長期的な支援を含め、約75万人の子どもを含む180万人以上の人々に水・衛生、食料・栄養、保健、生計支援、教育、子どもの保護などの分野で支援を展開していきます。
ナルソ。ケニアにあるソマリア付近の難民キャンプで暮らしている。
東アフリカ地域の地図