ケニア(公開日:2011.09.22)
【ケニア/干ばつ】現地スタッフより:ケニア北東州ハバスウェイン入り〜4〜(2011.09.22)
今回は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが給水支援の対象として検討している学校や診療所の様子をお伝えしたいと思います。
北東州では、通常、サブローケーションと呼ばれる行政単位ごとに、小学校(8年制)、男女別の中学校(4年制)、そして診療所が設けられています。これらの施設は、多くが同じ敷地にあったり、ごく近くに設置されています。北東州は遊牧民が大半の地域なので、子どもたちは寄宿舎で生活をともにします。また、先生たちも地元からではなく、外から派遣されていることが多く、先生たちの宿舎も用意されています。ケニアでは、私が北東州に入った9月5日から3学期が始まる予定でしたが、先生たちが教師の増員を求めて、ストライキに入ったため、残念ながら授業は行われていませんでした。9月9日に政府は23,000人の教師の増員を決めました。
ハバスウェインのあちこちを回ってみると、ブロック作りのしっかりした学校が多いようです。
しかし、比較的新しい定住地の場合は、まだ伝統的な潅木で作った建物を学校として使っているところもあります。
教室が足りない時は、学年ごとに生徒たちを集めて、付近の木の下で授業を行います。カルでは、そうした建物に加え、隣に、コンクリートブロックで新しく学校を作っているところでした。
一方、アバコレ小学校には15のクラスがあり、日差しが強い北東州にぴったりのソーラーパネルが設置されています。生徒数は900人。移住してきた家族の子どもたちで生徒の数がだんだん増えているということです。先生の数は8人だけです。ひとりの先生が100人以上もの生徒を担当することになります。しかし、アバコレ中学校の場合は、生徒数はまだ15人だけということです。小学校の授業料は無料ですが、幼稚園を含む他の教育機関は親が授業料を払わないといけません。
また、私たちが訪れた診療所は全部コンクリートのしっかりした建物で、ソーラーパネルも設置されていました。これらの診療所には、看護師が配置されていて、コミュニティ・ヘルスワーカーとともに、地域の医療を担っています。アバコレで話を聞いたエドウィンは、アバコレ診療所に来る前は、ナイロビの病院で働いていたそうです。しかし、クラレイ診療所は、建物はできたものの肝心の職員がなかなか見つからず、1年以上もオープンできないままになっていました。診療所では、大人は50シリング(約42.5円)、6才以上の子どもは20シリング(約17円)の診察代を支払います。
昨年、ケニアは、47の県(County)に行政区画が変更されました。その下のディストリクト(District)ごとにひとつ総合病院があります。診療所で治療ができない患者は、この病院へ移送されることになります。ハバスウェイン病院は、24床の入院施設、8床の栄養失調集中治療センターを持っています。さらに、デンマーク政府の援助を得て、すぐ近くの広い敷地に新しい外来棟と母子保健棟が建設され、オープン間近となっていました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、ワジール南(ハバスウェインおよびワジール南ディストリクト)において、小学校と診療所、また一部の地域住民に対する給水活動を計画しています。これら小学校や診療所では、給食や栄養補助食の提供が行われており、調理には水が必要です。また、一部の水へのアクセスが悪い地域住民は水を確保するために給水ポイントまで何時間もの道のりを歩かねばなりません。このような状況を少しでも改善するために給水支援を実施することにしました。
(c) Emiko Mikami/Save the Children
* 現地調査はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、ワジール南(ハバスウェインおよびワジール南ディストリクト)において、小学校と診療所、また一部の地域住民に対する給水活動を計画しています。これら小学校や診療所では、給食や栄養補助食の提供が行われており、調理には水が必要です。また、一部の水へのアクセスが悪い地域住民は水を確保するために給水ポイントまで何時間もの道のりを歩かねばなりません。このような状況を少しでも改善するために給水支援を実施することにしました。
(c) Emiko Mikami/Save the Children
* 現地調査はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、ワジール南(ハバスウェインおよびワジール南ディストリクト)において、小学校と診療所、また一部の地域住民に対する給水活動を計画しています。これら小学校や診療所では、給食や栄養補助食の提供が行われており、調理には水が必要です。また、一部の水へのアクセスが悪い地域住民は水を確保するために給水ポイントまで何時間もの道のりを歩かねばなりません。このような状況を少しでも改善するために給水支援を実施することにしました。
(c) Emiko Mikami/Save the Children
* 現地調査はジャパン・プラットフォームの支援により実施されています。
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