ベトナム(公開日:2010.12.15)
村のヘルスセンターと幼稚園の復興のために〜ベトナム洪水緊急支援続報〜(2010.12.15)
セーブ・ザ・チルドレンでは11月8日よりベトナム中部のクワンビン省にて、ジャパン・プラットフォームの助成を受け洪水被災者のための緊急支援を実施しています。
先月より、セーブ・ザ・チルドレンでは被災者に対し生活必需品や食料、衛生用品などの配布をおこなってきました。世帯への物資配布はほぼ終了し、多くの人や子どもたちからも、感謝の声が聞こえています。
左の女性は洪水で夫も息子も失った。中央は越川駐在員
「流された文房具が帰ってきたよ!」配布された教育キットを大事に抱きかかえる少女
被災者の人たちのこれからの生活にとって最も重要なのが、健康と教育の問題です。ベトナムには各村に一施設ずつヘルスセンターが設置されており、人々の最も身近な医療施設となっていますが、今回の洪水により、このセンターも浸水し、医療器具や備品は使用できなくなってしまいました。セーブ・ザ・チルドレンでは、そこで各ヘルスセンターに新しい医療器具や備品を設置し、ヘルスセンターが通常通り、村の人たちに医療を提供できるよう、サポートしています。
医療器具。これから長い間、被災地の人たちの健康を支えることになる。
また、対象地の学校の多くも浸水し、子どもたちがすぐに学校に行くことも難しくなっています。特に小学校や中学校が2階建てで、教育資材などが浸水から免れたのに対し、幼稚園は全て1階建てで設置されているため、椅子や机などの備品や教育資材は全て水に使って使用できなくなってしまいました。ベトナム政府の緊急支援も幼稚園には届いていない場合が多く、セーブ・ザ・チルドレンでは支援の行き届きにくい幼稚園への支援も行っています。
幼稚園の備品配布式典の様子。これで子どもたちがいつもどうり通うことができます。
当事業は12月14日を持って終了しますが、引き続き次回は事業のモニタリングの状況や支援者の声を紹介させて頂きます。
皆さまの継続的なサポートをお願いします。
(ベトナム駐在員 越川)