ベトナム(公開日:2015.04.13)
山の子どもの食事〜ベトナム山岳地帯の少数民族地域の現場から〜(2015.04.13)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2013年から栄養改善・食料確保の事業を行っているベトナム北部イェンバイ省で、子どもたちは実際、どのようなものを口にしているのでしょうか? 今回は、子どもたちの食生活の様子を紹介したいと思います。
イェンバイ省ナムライン村には、本校(メインスクール)と呼ばれる大きな学校から物理的に遠く、通うことができない子どもたちのための分校があります。多くの少数民族が生活をする遠隔地では、分校に保育園が併設されていることが多く、農作業で忙しいお母さんたちが月30,000ドン(日本円で150円程)で子どもを預けることができます。この30,000ドンにはおやつ代も含まれています。
ここでは、日本の保育園と異なり、親の送り迎えは一切ありません。子どもたちは家から保育園まで歩いて自分で通ってきます。
2部制の分校に通う小学生たちは、お昼には家に帰って昼食を取る一方で、保育園児たちは持参したお弁当を保育園で食べます。お弁当箱は基本的に2段式のプラスティック製で、上におかず、下にご飯が入っています。
数年前から、貧困世帯には1ヶ月につき子どもの昼食代として15万ドン(750円程)が現地政府から支給されることになっており、その費用でおかずや米を購入する親が多いようです。
(子どもたちのお弁当の例)
(ほした魚のフリカケとご飯) (こちらは、豆と揚げた川魚)
また、同じくイェンバイ省のバンチャン郡内のいくつかの学校では、家から学校が遠く、毎日通うことができない子どもを対象として、子どもが宿泊する寮制度を取っており、食事を提供しています。事業対象地のナムラインコミューンにも寮のある学校が1校あり、その学校で提供している給食メニューを見てみました。
イェンバイ省ナムライン村には、本校(メインスクール)と呼ばれる大きな学校から物理的に遠く、通うことができない子どもたちのための分校があります。多くの少数民族が生活をする遠隔地では、分校に保育園が併設されていることが多く、農作業で忙しいお母さんたちが月30,000ドン(日本円で150円程)で子どもを預けることができます。この30,000ドンにはおやつ代も含まれています。
ここでは、日本の保育園と異なり、親の送り迎えは一切ありません。子どもたちは家から保育園まで歩いて自分で通ってきます。
2部制の分校に通う小学生たちは、お昼には家に帰って昼食を取る一方で、保育園児たちは持参したお弁当を保育園で食べます。お弁当箱は基本的に2段式のプラスティック製で、上におかず、下にご飯が入っています。
数年前から、貧困世帯には1ヶ月につき子どもの昼食代として15万ドン(750円程)が現地政府から支給されることになっており、その費用でおかずや米を購入する親が多いようです。
(子どもたちのお弁当の例)
(ほした魚のフリカケとご飯) (こちらは、豆と揚げた川魚)
また、同じくイェンバイ省のバンチャン郡内のいくつかの学校では、家から学校が遠く、毎日通うことができない子どもを対象として、子どもが宿泊する寮制度を取っており、食事を提供しています。事業対象地のナムラインコミューンにも寮のある学校が1校あり、その学校で提供している給食メニューを見てみました。
こちらの学校では野菜や魚、卵などバランスの良い食事を提供しています。学校菜園で育てている野菜を給食に使用しているとのことですが、季節によっては野菜がない時期も多いとのこと。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが現在実施している栄養事業を通じて、この学校への栄養菜園技術研修を実施したり、子どもたちと一緒に地元の野菜の調査や菜園のデザインを考えるなどの活動を行っています。
このような活動を続けることで、学校や家庭での食事のメニューの幅が広がるとともに、栄養バランスについての村の人々の理解が深まり、子どもたちの毎日の食事が充実したものになることを目指しています。
ベトナム駐在員:新井綾香
このような活動を続けることで、学校や家庭での食事のメニューの幅が広がるとともに、栄養バランスについての村の人々の理解が深まり、子どもたちの毎日の食事が充実したものになることを目指しています。
ベトナム駐在員:新井綾香