EVERY ONE(公開日:2011.08.01)
【PICK UP!】コミュニティ・ヘルスワーカーが大活躍!(2011.08.01)
風邪や下痢の子どもの治療をしたり、妊産婦や赤ちゃんのケアをしたり、予防接種やビタミンA投与を実施したり。高度な教育や技術訓練を受けていなくても、基礎的な研修を受けたコミュニティ・ヘルスワーカーは地域の医療にとって大切な役割を果たすことができます。
4歳のミアムーナちゃんにワクチンを接種するサリフ
「村のために働くことで得られるやりがいは、はかりしれません」
?サリフ・ディアラ(マリ)
53歳のサリフ・ディアラは、2002年より西アフリカのマリ共和国のサティグイラ村でコミュニティ・ヘルスワーカーとして働いています。5人に1人の子どもが5歳未満で亡くなる国で、子どもとお母さんが健康に過ごせるために働くことにやりがいを感じています。
「日々の家庭訪問は、正午から午後2時くらいまでが暑くて大変な時間帯です。しかしそれよりももっと困難なのが、村のお母さんたちに伝統的な治療師と比較してヘルスワーカーが持つ強みを理解してもらうことです。先日は、呼吸器感染症にかかった6ヵ月の女の子を治療しました。以前はその子の母親は伝統的な治療師のところに行っていましたが、近くにヘルスワーカーがいることを知り、信頼して娘の治療を私に託してくれたのです。
村の人々が長いこと培ってきた習慣や態度を変えることは難しいプロセスです。しかし私が行う家庭訪問や、保健に関する話や、村に薬局が出来たことで、お母さんたちが子どもたちをケアする方法が確実に良い方向に変わってきたと感じます。村のために働くことで得られるやりがいは、はかりしれません。」
村の薬局にて
下痢の治療に使う経口保水塩
子どもの栄養について母親に話すサリフ
途上国における350万人のヘルスワーカーの不足解消に向けて、セーブ・ザ・チルドレンは世界中の団体と連携し、保健人材拡大キャンペーンを展開しています。