EVERY ONE(公開日:2011.06.20)
〜85,000人のヘルスワーカー育成に貢献〜EVERY ONEキャンペーン1年目の報告(2011.06.20)
世界中のセーブ・ザ・チルドレンが乳幼児死亡率の削減のために開始したキャンペーンEVERY ONEの1年目の進捗を報告します。
報告書はこちら(英文)
セーブ・ザ・チルドレンの2010年活動ハイライト:
- 全世界で84,906人のヘルスワーカーの育成に貢献しました。
新生児、子ども、妊産婦の予防可能な死を防ぐには、身近にヘルスワーカーがいることが必要です。
- 4,000万人の子どもと母親に医療ケアを届けることが出来ました。
保健センターの建設、ヘルスワーカーの育成、また栄養改善や予防接種などの各種プログラムを展開しています。
- 580万人の人々がEVERY ONEキャンペーンに賛同!!
政治・政策に画期的な変化をもたらす波を作り出すために多くの賛同者が必要です。全世界でキャンペーンへの呼びかけをしています。
- 重要な政策の転換に貢献しました。
エチオピア、インド、ナイジェリア、シエラレオネといった国々の政策転換に寄与し、また9月の国連MDGsサミットで発表された「女性と子どもの健康のためのグローバル戦略」の策定に大きな役割を果たしました。
- EVERY ONEにおけるこれまでの活動費支出は合計5.65億ドルです。
今後の活動資金については既に75%が確保されており、あと3.54億ドルを必要としています。
生後2カ月のSinoは体重が2キロしかありません。
母親のWaraは赤ちゃんが栄養不良であることがコミュニティでは
不名誉であるため家の中に閉じこもっています。
そんな彼女を優しく病院へ促すのもヘルスワーカーの仕事です。
(c)Louise DyringNielson/Save theChildren Denmark
2011年の主な活動:
- 2,500万人のキャンペーン賛同者を獲得します。
- 6月の「ワクチンと予防接種のための世界同盟(GAVI)」の誓約会合で、37億ドルの資金不足が埋められるよう各国政府の資金拠出を働きかけます。
- 9月の国連サミットで350万人のヘルスワーカーの不足に対し、各国が具体的なコミットメントを示すよう働きかけます。
2015年までの目標:
- 毎年5,000万人の子どもと母親に保健・栄養プログラムを届け、40万人のヘルスワーカーの育成に貢献します。
- 子どもたちの命を救うため、各国政府に対して政策の転換と資金拠出を働きかけます。また6,000万人のキャンペーン賛同者を獲得します。
- 子どもと母親の保健・栄養プログラムに2015年までに毎年5億ドルを支出します。
- 企業、政府、市民社会、メディア、学界、スポーツ・エンターテインメント業界などと革新的で効果的なパートナーシップを構築します。
世界の現状:
国連ミレニアム開発目標(MDGs)のゴール4「乳幼児死亡率の3分の2の削減」およびゴール5「妊産婦死亡率の4分の3の削減」は、少しずつ進捗は見られるものの、このままの速度では2015年の期限までの達成は間に合いません。
- 100万人のコミュニティ・ヘルスワーカーを含む、350万人の医療従事者が未だ不足しています。
- 4,000万人の子どもたちが未だ基礎的な保健サービスを受けることができません。
- 4,800万人の女性が未だ専門家の介助なしに出産、うち200万人は1人で出産を迎えています。
- 12ヵ国で乳幼児死亡率削減の速度が落ちています。
- 肺炎、下痢、マラリヤは未だに乳幼児死亡の主な原因を占め、栄養不良が子どもの死の3分の1に影響しています。
- 乳幼児死亡のうち、40%が生後1ヵ月以内で亡くなっています。
引き続き、EVERY ONEキャンペーンの応援をお願いします。