EVERY ONE(公開日:2010.07.01)
村で活躍する10人編成のヘルスケアチーム(2010.07.01)
ウガンダでは、25人に一人の女性が妊娠中もしくは出産時に命を落とし、毎年44,000人が生まれてわずか1カ月で命を落としています。この20年間で、ウガンダの妊婦と新生児の死亡率削減は進展しているものの、まだ長い道のりです。
幼い弟を抱く少女(撮影:Teri Pengilley)
【ウガンダの子どもたち 基礎情報】
- 1000人に135人の子どもが5歳を迎える前に死亡している
※参考:日本では1,000人に4人が死亡。 - 25人に1人の確率で、妊娠中、出産時に母親が死亡
- 出産時の保健従事者の立ち会い率42%
ウガンダには、母子保健に関する多くの施策があるにもかかわらず、それらはうまく普及しておらず、統合的、実践的ではありません。ウガンダのヘルスケアを強化するために、例えば、村に新たにヘルスチームを配置するなど、地域レベルの介入に効果が期待されています。
ヘルスチームは9〜10人で編成され、そのうち少なくとも3人が女性でなくてはなりません。彼らは、コミュニティの中から選ばれ、多くはコミュティのヘルスワーカーとして、組織改革の推進者として、また教育者としての経験を持っています。そして、マラリア治療、小児疾患の管理など、それぞれの役割によってさらなる研修を受けます。
ウガンダの保健省とセーブ・ザ・チルドレン、UNICEFによる最近の分析結果によると、チームのうち1人が、自宅での新生児ケアの研修を積むことが望ましいとされています。
【知っていますか?ウガンダってこんな国】
- 赤道直下の内陸国。平均標高1200mの高原に位置する(首都カンパラは標高1,312m)
- 人口:3,092万人、
面積:241,000m2 - 1人あたりの国民総所得(GNI)370ドル
*参考:日本は38,980ドル - 世界第2位の大きさを誇るビクトリア湖がある
- 湖が多く、総面積の約 15%が湖や沼沢
次回は「ダイヤモンドの国」を取り上げます。