EVERY ONE(公開日:2011.03.10)
【PICK UP!】コミュニティ・ヘルスワーカーが大活躍!(2011.03.10)
風邪や下痢の子どもの治療をしたり、妊産婦や赤ちゃんのケアをしたり、予防接種やビタミンA投与を実施したり。高度な教育や技術訓練を受けていなくても、基礎的な研修を受けたコミュニティ・ヘルスワーカーは地域の医療にとって大切な役割を果たすことができます。
そんなコミュニティ・ヘルスワーカーの活躍ぶりをシリーズでご紹介します。
アフィアより風邪の治療を受けたイシュラット君と母親
「ヘルスワーカーの仕事には、とてもやりがいを感じているわ」
?アフィア・アフローズ(バングラデシュ)
26歳のアフィアは、4年前にヘルスワーカーの義理の姉の介助で自分の子どもを出産した後、ヘルスワーカーになりました。現在、地域の200家庭を担当しています。
「今週、一人のお母さんが赤ちゃんを連れて朝早くに私の家に訪ねてきました。赤ちゃんはひどい咳をしていました。赤ちゃんの呼吸をタイマーで確かめると心配することはなく、一般的な風邪だと分かりました。お母さんは肺炎ではないかと心配して、もし肺炎だとすれば重症になる前に治療しなければならないことを知っていたので、すぐに私のところに来たのです。コミュニティ・ヘルスワーカーの仕事で特に大切なのは、地域の人たちがいつも自分や子どもの体の症状に注意して、病気の兆候が見えたらすぐに予防できるように意識を持ってもらうことです。
先日は、栄養についてのセッションでお母さんたちに子どもの栄養不良についての話をしました。栄養不良の子どもは、すべての段階で成長が遅れ、健康な大人になることができません。子どもが健やかに成長するためにきちんと栄養を与えるのは親の責任です。お母さんたちは私の話を理解してくれたようで、これからは子どもの栄養に気をつけると約束してくれました。
また、別の日には保健局の担当の人がビタミンAを投与するというので、お母さんたちに赤ちゃんを連れてくるよう声をかけ、185人の赤ちゃんがビタミンAをもらうことができました。」
アフィアより下痢の治療を受けたサンジダちゃんと母親 | 17か月のムニアちゃんの体重を測るヘルスワーカー |
次回は、西アフリカ・マリ共和国のヘルスワーカーの声をお届けします。