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日本/東日本大震災/防災(災害リスク軽減)
(公開日:2015.03.12)

子育てママに役立つ災害への備え〜宮城県東松島市矢本子育て支援センター「ほっとふる」〜(2015.03.12)

 

みなさんの非常持ち出し袋には、どんなものが入っていますか?
赤ちゃん、子ども、お年寄りなど、それぞれ必要な物は違ってきます。東日本大震災の経験をもとに、東松島市の子育て支援センターで、小さな子どものお母さんを対象に非常持ち出し袋の準備を中心に災害への備えついてのワークショップを行いました。

2015年2月13日、14名のお母さんが子どもたちと一緒に集まりました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとNPO法人プラス・アーツが共同開発した「東日本大震災の教訓を漫画で学ぼう! とっさのひとこと」から、状況2「非常持ち出し袋を準備する」をスライドで写し、みんなで空白のセリフに入る言葉を考えます。


                                       

        “お母さんからとっさのひとこと”

    「準備しておけばよかった!」

「入りきらない!」


「非常持ち出し袋を準備していますか?」と聞いたところ、手が挙がったのは3名。そこで、グループに分かれて、床に並べられた物から非常持ち出し袋に入れる物を選んでもらいました。


ペットボトルの水、着替え、ラジオ、タオル、レインコート、新聞紙、ポリ袋、乾パン、歯ブラシ、筆記用具、離乳食、哺乳瓶、オムツ、薬、保険証のコピー、本、おもちゃ、ぬいぐるみ、など


 

「オムツも持ったし、水もある。軍手は必要かな〜?」

 

選んだものとその理由を説明し、あれば役立つ物を共有


震災時、東松島には住んでいなかった人、子どもがいなかった人もいて、小さな子どものために特別な備えが必要なことが分かったという感想がありました。


「震災時は東京で生活していたので、当時の状況はメディアを通してしか知らず、今回子育てする世代の意見を直接聞くことができて大変参考になりました」
「トランプなどを持ち出し袋に入れておくのも大事なんだと思いました。他にも新聞紙やポリ袋など必要なものを日頃から考えて準備しておくことが大切だと教えていただきました」


また、子どもの成長に合わせて、オムツや服のサイズ、食べ物を変えていく必要があります。月に1回は、中身を確認することも大切です。

「家に帰ってから避難バックの中身をもう一度確認してみようと思いました。子どもはもうオムツを使わないのに入っていると思うので…。また食べ物なども期限のチェックもしてみようと思います」


そして、選んだ物をリュックに入れてみると、意外と重い!赤ちゃんを抱っこしながら、安全に避難できる量にしましょう。

次に、役立つことを実践。

●もし地震が起こったら……. 「だんご虫のポーズ」
子どもと向い合せになって、太ももとお腹の間に子どもの頭を包んで、おしりを抱きかかえるように体を丸くします。自分の頭も守ってくださいね。

●もし非常持ち出し袋に入れていたオムツが足りなくなってしまったら…….
レジ袋とタオルで簡易オムツが作れます。


赤ちゃんに合うサイズのレジ袋を集めておきましょう!


小さな子どもの命を守るためには、日頃からしっかりと準備しておくことが大事だというメッセージが伝わりました。


「いつなにが起こってもおかしくない。ということを常に頭に入れておくだけでふだんの行動がかわると思いました。できるときにリュック詰めしたいと思います。(月イチの点検も)」
「持ち出しバックを用意はしていたが、準備不足であったと実感させられました。自宅へ戻ったら見直しをしたいと思います」
「もし…と想像すると、何をしていいか、何を持ったらいいか、あわてて何もできずにいると思うので、備えておくことは大事だなと感じました」


非常持ち出し袋を準備しよう/点検しよう、と思いつつ、ついつい先延ばしにしがちではないでしょうか。東日本大震災を経験した人からの教訓は、「『何とかなる』は甘い!子どもと一緒に生き延びるためには備えが大事」です。このブログを読んだみなさん、ぜひ準備をしてください。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもの命が守られるように、東松島市の学校、放課後児童クラブ、家庭、地域、行政が連携した防災の取り組みを推進しています。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。
 


(報告:東京事務所 太田まさこ、仙台事務所 菅原絵美)





 

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