ウガンダ(公開日:2019.03.13)
【ウガンダ 南スーダン難民支援】ケース・マネジメントとは〜一人ひとりの子どもに寄り添った支援を
2016年7月に南スーダン国内で武力衝突が発生して以降、国外に逃れる難民は今も増え続けています。ウガンダでは現在、80万人近い南スーダン難民が避難生活を送っていますが、南スーダン国内の情勢は不安定なままで、難民帰還の見通しは立っていません。
難民の子どもたちは、例えば、武力衝突で親を失ってしまった、避難の途中で親と離ればなれになってしまった、避難してきたばかりで生活に必要な物資がない、病気や栄養不良により健康状態が良くない、障害があるが適切な支援が受けられていない、親や里親から虐待を受けたりネグレクトの状態にあるなど、避難生活においてさまざまな困難に直面しています。
難民の子どもたちは、例えば、武力衝突で親を失ってしまった、避難の途中で親と離ればなれになってしまった、避難してきたばかりで生活に必要な物資がない、病気や栄養不良により健康状態が良くない、障害があるが適切な支援が受けられていない、親や里親から虐待を受けたりネグレクトの状態にあるなど、避難生活においてさまざまな困難に直面しています。
セーブ・ザ・チルドレンは、こうした状況にある子どもたち一人ひとりが、適切な支援につながることができるよう、「ケース・マネジメント」を通した支援を行っています。ケース・マネジメントとは、このような状況下で支援を必要としている子どもたちを特定し、支援を提供したり、適切な支援が受けられるよう専門機関へつないだりして、その後、定期的に状況の確認を行う、一連のプロセスを指します。
子どもが置かれている状況が改善され、定期的な確認が必要ないと認められると、その子どもに対する支援は終了となります。一時的な状況改善では、問題が解決されず、再び困難な状態に陥ってしまう可能性もあるため、定期的に状況を確認することは重要です。
例えば、出産後に夫が南スーダンに戻ってしまった子ども(17歳、女性)については、基本的な物資を支援し、母親と一緒に暮らせるように調整したり、また職業訓練を実施している団体につないだりした結果、さらなる支援が必要でないことが確認できたため、支援終了となりました。また、両親を南スーダン国内の武力衝突で亡くし、祖母と弟の3人で暮らす子ども(15歳、女性)は、住環境の衛生状態が極めて悪く、それが原因で皮膚の感染症にかかってしまいました。そこで、まずは、病院に紹介して治療を受けられるようにし、清潔な寝具や衛生用品などを提供しました。さらに、住環境改善のための支援を行う他の機関につなぎ、子どもたちが衛生的な環境で暮らせることを確認できるまで支援しました。
例えば、出産後に夫が南スーダンに戻ってしまった子ども(17歳、女性)については、基本的な物資を支援し、母親と一緒に暮らせるように調整したり、また職業訓練を実施している団体につないだりした結果、さらなる支援が必要でないことが確認できたため、支援終了となりました。また、両親を南スーダン国内の武力衝突で亡くし、祖母と弟の3人で暮らす子ども(15歳、女性)は、住環境の衛生状態が極めて悪く、それが原因で皮膚の感染症にかかってしまいました。そこで、まずは、病院に紹介して治療を受けられるようにし、清潔な寝具や衛生用品などを提供しました。さらに、住環境改善のための支援を行う他の機関につなぎ、子どもたちが衛生的な環境で暮らせることを確認できるまで支援しました。
それぞれの子どもの抱える困難やニーズは異なり、複数の分野での支援を必要とするような複雑なケースや、長期間にわたり定期的な状況の把握が必要なケースも少なくありません。ケース・マネジメントを担うケース・ワーカーは、複数の子どもを同時に担当するため、関係する機関や団体との調整、家庭訪問などを通した状況の把握などで多忙な毎日です。
しかし、あるケース・ワーカーの女性に、この仕事をしていて何がうれしいかと聞くと、「子どもたちの人生に良い影響を与えていることが何よりもうれしい」という答えが返ってきました。彼女自身が南スーダンからの難民で、ウガンダで避難生活を送りながらも自分のコミュニティのために仕事をしているということが、誇りになっているようです。
南スーダン危機が始まってから3年が経とうとしています。避難生活が長期化するにつれ、ストレスが子どもたち自身やコミュニティに与える影響が懸念されています。ウガンダで避難生活を送る子どもたちが健やかに成長していけるように、セーブ・ザ・チルドレンは、一人ひとりに寄り添ったきめ細かい支援を続けていきます。
本事業は、皆様からのご寄付と、ジャパン・プラットフォーム、サラヤ株式会社からのご支援により実施しています。
(海外事業部 ウガンダ担当:福田直美)