ウガンダ(公開日:2024.10.10)
【ウガンダ】子どもの保護システム強化事業・2年目へ
ウガンダの北西部アルア県・アルア市で実施中の子どもの保護システム強化事業は1年目事業を終了し、2024年6月3日から2年目事業を開始しました。(1年目事業についてはこちらをご覧ください)
社会で特に 弱い立場にいるこどもの声は小さくて力が弱く、大人や社会に届いていないと感じている子どもたちは少なくありません。子どもたちの声を聴き、その声に力を与えて、子どもたちとともに大人や社会に届ける活動をセーブ・ザ・チルドレンは支援しています。
2年目事業では、地域の大人を巻き込みながら子どもたちの声を行政に届けていくための支援をさらに強化していきます。
■コミュニティを駆け回り、行政と現場を繋ぐ社会福祉オフィサーの育成
アルア県・アルア市に採用した13人の子どもの保護専門の社会福祉人材である社会福祉オフィサーは、事業で供与したバイクでコミュニティを巡回し、村に一人配置されているパラ・ソーシャルワーカー1と協働しながら、虐待などを受けた子どもやその家庭に必要な支援を施すケースワークを行っています。
「暴力はさまざまなコミュニティの子どもたちに直接的な影響を与えます。私の日々の仕事は、パラ・ソーシャルワーカーと協力し、コミュニティにおけるこうした懸念に常に対処できるようにすることです。」社会福祉オフィサーはこのように語っています。(詳しくは以下の動画をご覧ください)
2年目事業では、社会福祉オフィサーが収集・管理するケースデータの質・量をともに高め、行政と現場を繋ぐ子どもの保護の中核人材としてさらに力を発揮していけるよう能力強化研修を実施していきます。
日々のケースマネジメントの活動について話す社会福祉オフィサー
1 パラ・ソーシャルワーカー:村レベルで虐待・暴力 ・ネグレクト・搾取の疑いのある家庭や被害を受けた子どもを特定し、専門機関に繋いで必要なサポートを提供するなどの役割を担う、地域の最前線で活躍するボランティア人材
■地域における子どもの保護対応の中心的機能を担う一時保護所の引き渡し
2024年6月20日に、1年目事業期間中に建設工事が完工した一時保護所の引き渡し式を行いました。一時保護所とは、警察署の子ども家庭保護課が管轄し、虐待などの被害を受けた子どもを一時的に保護するための施設です。
2年目事業では、1年目事業で築いた子どもの保護システムの基盤をさらに強化し、現地関係者が主導して持続的に機能していけるよう、セーブ・ザ・チルドレンは支援を継続して参ります。
本事業は皆様からのご寄付と、日本NGO連携無償資金協力からの支援で実施しています。
(海外事業部 ウガンダ駐在員 内藤 優和)
1年目事業の振り返り会議の集合写真。ジェンダー労働社会開発省若者・子ども局局長、アルア県・アルア市の子どもの保護関係者、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフが参加し、課題と今後の展望について議論しました。
■子どもたちが中心となって行う子どもアドボカシー
子どもたちの声が、政策決定に活かされることを目指し、アルア県・アルア市に子どもグループ(Child Reference Group:以下CRG)を立ち上げました。CRGは、学校や地域の子どもたちの意見を取りまとめています。さまざまな境遇の子どもたちが抱えている問題や意見を子どもたちが主導して取りまとめる活動を通じて、子どもたちの意見形成・意見表明を支援しています。(詳しくはこちらの動画 学校に通う子どもたちからの意見を取りまとめる子どもグループ(CRG)をご覧ください)
「私にとって子どもグループのメンバーであることには大きな意味があります。なぜなら私には、大人には聴かれてこなかった子どもたちの声を引き出し、私たち子どもたちからは見えているけれど大人には見て見ぬふりをされ、聴かれてこなかった問題について、行動に移してもらえるように、声をあげていく責任があると感じているからです」子どもグループのメンバーの一人の声です。(詳しくは以下の動画をご覧ください)
「子どもの声を引き出し大人に届けたい」子どもグループ(CRG)メンバーの女の子
■子どもたちが中心となって行う子どもアドボカシー
子どもたちの声が、政策決定に活かされることを目指し、アルア県・アルア市に子どもグループ(Child Reference Group:以下CRG)を立ち上げました。CRGは、学校や地域の子どもたちの意見を取りまとめています。さまざまな境遇の子どもたちが抱えている問題や意見を子どもたちが主導して取りまとめる活動を通じて、子どもたちの意見形成・意見表明を支援しています。(詳しくはこちらの動画 学校に通う子どもたちからの意見を取りまとめる子どもグループ(CRG)をご覧ください)
「私にとって子どもグループのメンバーであることには大きな意味があります。なぜなら私には、大人には聴かれてこなかった子どもたちの声を引き出し、私たち子どもたちからは見えているけれど大人には見て見ぬふりをされ、聴かれてこなかった問題について、行動に移してもらえるように、声をあげていく責任があると感じているからです」子どもグループのメンバーの一人の声です。(詳しくは以下の動画をご覧ください)
「子どもの声を引き出し大人に届けたい」子どもグループ(CRG)メンバーの女の子
社会で特に 弱い立場にいるこどもの声は小さくて力が弱く、大人や社会に届いていないと感じている子どもたちは少なくありません。子どもたちの声を聴き、その声に力を与えて、子どもたちとともに大人や社会に届ける活動をセーブ・ザ・チルドレンは支援しています。
2年目事業では、地域の大人を巻き込みながら子どもたちの声を行政に届けていくための支援をさらに強化していきます。
■コミュニティを駆け回り、行政と現場を繋ぐ社会福祉オフィサーの育成
アルア県・アルア市に採用した13人の子どもの保護専門の社会福祉人材である社会福祉オフィサーは、事業で供与したバイクでコミュニティを巡回し、村に一人配置されているパラ・ソーシャルワーカー1と協働しながら、虐待などを受けた子どもやその家庭に必要な支援を施すケースワークを行っています。
「暴力はさまざまなコミュニティの子どもたちに直接的な影響を与えます。私の日々の仕事は、パラ・ソーシャルワーカーと協力し、コミュニティにおけるこうした懸念に常に対処できるようにすることです。」社会福祉オフィサーはこのように語っています。(詳しくは以下の動画をご覧ください)
2年目事業では、社会福祉オフィサーが収集・管理するケースデータの質・量をともに高め、行政と現場を繋ぐ子どもの保護の中核人材としてさらに力を発揮していけるよう能力強化研修を実施していきます。
日々のケースマネジメントの活動について話す社会福祉オフィサー
1 パラ・ソーシャルワーカー:村レベルで虐待・暴力 ・ネグレクト・搾取の疑いのある家庭や被害を受けた子どもを特定し、専門機関に繋いで必要なサポートを提供するなどの役割を担う、地域の最前線で活躍するボランティア人材
■地域における子どもの保護対応の中心的機能を担う一時保護所の引き渡し
2024年6月20日に、1年目事業期間中に建設工事が完工した一時保護所の引き渡し式を行いました。一時保護所とは、警察署の子ども家庭保護課が管轄し、虐待などの被害を受けた子どもを一時的に保護するための施設です。
引き渡し式当日は、アルア県・アルア市の自治体職員、警察、社会福祉オフィサーなどの子どもの保護関係者に加え、在ウガンダ日本国大使館から佐々山大使が出席されました。今後、一時保護所に保護された子どもを適切な支援に繋げ、また同施設が北西部地域における子どもの保護対応において中心的な機能を果たしていけるよう、支援関係者間でさらに連携を強化していくことを合意しました。
2年目事業では、1年目事業で築いた子どもの保護システムの基盤をさらに強化し、現地関係者が主導して持続的に機能していけるよう、セーブ・ザ・チルドレンは支援を継続して参ります。
本事業は皆様からのご寄付と、日本NGO連携無償資金協力からの支援で実施しています。
(海外事業部 ウガンダ駐在員 内藤 優和)