ミャンマー(公開日:2014.05.02)
「雨期でも学習会を続けて!」〜カレン州における活動開始から1年経過〜 (2014.5.2)
以前ブログで紹介しましたが、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは2013年4月よりミャンマー南東部のカレン州において、子どもの保護事業を行っています。
私たちが活動している紛争の影響を受けた地域では、子どもたちが日常的に暴力の被害に遭ったり、働くばかりで学ぶ時間もありませんでした。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、この1年間、
� 暴力などの被害に遭った200人以上の子どもたちや家族をサポートし、
子どもたちの状況を改善する
� 子どもへの暴力がなくなるよう、3,000人以上の大人が子育てについて、もっと
学べるようにする
� 900人以上の子どもたちが、識字や算数など基礎的な知識を学んだり、遊んだり
しながら、子どもたちどうしが交流したり、地域と関わりを持てるようにする
という3つの活動を通じて、子どもたちが安心・安全に暮らせるように取り組んできました。
上の写真は�の活動の学習会の様子です。事業を開始した1年前、村の子どもたちの多くは学校にすら通えていませんでした。今では、子どもたちはいきいきと学習会に参加しており、「カレン語を初めて学ぶのが楽しい!」、「雨が降っても、学習会を続けてほしい!」という声が聞かれています(カレン州は6月から雨期に入り、10月頃までひどい降雨が続きます)。
学習会では、地域の先生が中心となり、識字や算数などを教えます。また、子どもへの暴力は当たり前と考えられている地域において、先生たちは子どもたちひとりひとりと丁寧に関わりながら、それぞれが大切な存在だと実感してもらえるよう取り組んできました。
このように子どもたち自身の力をつけていく(エンパワーする)ことは、子どもを守る大切な一歩となります。
本事業は、皆さまからのご支援と、ジャパン・プラットフォームからの助成、また株式会社G-7ホールディングス様からのご寄付により実施しています。今後も、地域の方々と協力しながら、子どもへの暴力や搾取の問題を解決するための取り組み、また、子どもたちが安心安全に学ぶことができる環境づくりに取り組んでいきます。
(報告:ミャンマー事務所 西口)