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ミャンマー
(公開日:2008.10.31)

サイクロン災害から半年(2008.10.31)

 

【ミャンマー・サイクロン災害から半年】
復旧支援展開中
?塩害と乾季による深刻な水不
足が心配されます?

ミャンマー全体に吹き荒れた大型サイクロンの発生から半年。緊急支援は復興段階に入ってきており、セーブ・ザ・チルドレン(以下SC)は食糧安全支援と生計支援こそ、地域の本質的な復興にとって重要であるとの判断に立ち、中長期的支援活動を展開しています。

また、雨季から乾季に移るこの季節、被災地は雨量の減少に加えサイクロン被災による塩害が「水不足」問題に拍車を掛け、被災した子どもたちと職を失った家族は深刻な状況に立たされています。

【大型サイクロン「ナルギス」の被災状況と現状】
数万の子どもを含む13万人以上が死亡もしくは行方不明となり、約100万人が家を失いました。加えて、現地のエヤワディでは、農業や漁業が打撃を受け、被災者は食べるものも満足に得られない状況にあります。また全半壊した学校約4,000棟など、大幅な就学機会の減少ももたらしています。

サイクロンの被害は池や河川、湖といった環境を汚染し、飲料水源の塩分濃度が高くなっています。10月からの乾季で飲料水を手に入れる手段が減り、被災者は発病の危険性が増しています。特に、子どもたちの健康への影響が懸念されます。また、水を買うことで貧困層の生活はますます逼迫し、水資源をめぐって村同士の緊張関係が生まれる可能性もあります。

【セーブ・ザ・チルドレンの活動】

<緊急漁業復旧支援>


イメージ:村人たちセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、ジャパンプラットフォーム(JPF)の助成を受け、8月17日(日)より、日本人スタッフを派遣し、エヤワディ管区ラプタ・タウンシップで漁業復旧支援を実施しています。
被災地75村において、サイクロンにより生計手段を奪われた約3,000の被災家庭(約 15,000人)を対象に、ボートと魚網を配布し、漁業復旧を通じて生計の立て直しを支援しています。




<水不足対策>

イメージ:勉強する子どもたち海水を飲料に適した水に転換するための海水淡水化プラントの設置など、安全な水の入手機会を増やす予定です。また子どもたちの健康状態をモニターし、被災家庭が乾季の数か月を乗り切る支援が必要とされています。
SCでは、皆さまの温かいご支援を受け、今後も長期的視野に立った災害復興支援を行っていきます。引き続き、生計支援、教育支援、また学校や地域での防災プログラム支援に力を入れていきます。









 

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