ミャンマー(公開日:2011.11.22)
スケールアップと持続性のために(2011.11.22)
10月1日に開始した「ミャンマーにおける母乳・補助食の栄養指導と生計向上支援 第2期事業」の開始状況のモニタリングと、第1期事業完了後の活動状況を観察するため、SCJ本部の越川職員(海外事業部 マネージャー)と西口職員(海外事業部 ミャンマー担当)が11月14日から21日までミャンマーを訪問しました。
ミャンマー滞在期間の11月16日から18日までの3日間は、地方出張。ヤンゴンから車で約6時間ほどでテゴン・タウンシップに到着します。テゴン現地事務所にて、職員による第2期事業の活動計画の概説の後、第1期事業で支援した養鶏や家庭菜園の事業撤退後の状況などを共有。第1期事業から第2期事業へのスムーズな移行を確認しました。
その後、テゴン保健局長を表敬訪問。SCJがテゴン・タウンシップで活動を開始した2002年からの継続的な協力に感謝するとともに、第1期事業の成果と第2期事業としてのスケール・アップ、さらに現在計画中の保健案件に関する意見交換を行いました。保健局長は、SCJによる継続的な栄養支援の貢献を高く評価する一方、いまだ多くの村民の栄養や保健に関する知識を向上させるニーズが高いことを指摘されました。双方、今後も引き続き良好な連携体制を継続していくことを約し合いました。
第1期事業の対象村も訪問。お母さんたちによる調理実習と栄養給食活動、養鶏活動、家庭菜園活動、貯蓄活動を観察。受益者との直接対話により、第1期事業で支援した活動が歓迎され、完了後も確実に地域に根ざし始めていることが確認されました。
本事業は、効果的な活動のスケール・アップと事業完了後の持続性の確保の両立に取り組んでいる事業です。すでに第2期事業への展開が始まるとともに、第1期事業の対象村でも2011年8月時のフォローアップ調査で栄養不良児の割合が4.3%まで減少しているという結果も確認されています(WHO基準によると栄養改善の取り組みが必要のない「acceptance」レベル)。
これからも、東京本部、ヤンゴン事務所、テゴン現地事務所が一丸となり、テゴン保健局や地域の助産師たちとの連携のもと、村人たち、お母さんたちと一緒になって事業を継続していきます。
引き続きご理解とご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
(報告: ミャンマー事務所 藤野)