トップページ > スタッフブログ > ベトナム > 【ベトナム】子どもの栄養改善と各家庭の生計向上に向けた取り組み:現地からの声

ベトナム
(公開日:2026.06.09)

【ベトナム】子どもの栄養改善と各家庭の生計向上に向けた取り組み:現地からの声

 
セーブ・ザ・チルドレンは2023年から、ベトナム・ソンラ省の6つのコミューン(省の下にあるベトナム行政単位)に属する60の村で、少数民族の生計向上と母子の栄養改善を目的とした支援活動を行っています。

これまでの活動紹介はこちらから:
【ベトナム】保健と農業の連携による母子の栄養改善事業 3年次が開始
【ベトナム北部山岳地域:活動視察報告】保健と農業の連携による母子の栄養改善事業
ベトナム・ソンラ省:山岳地域で生活する少数民族の貧困問題の解決と母子の栄養改善に向けて

今回は、これまで活動してきた村での受益者の声をご紹介します。

-----------------------
「ここで鶏を育てるのは、まるで天候に祈るようなものです」
「小さな畑を維持するだけでも、害虫や干ばつ、洪水との戦いで、子どもの離乳食を十分に用意できません。子どもに十分な栄養を与えたいと願っていますが、なかなか叶いません。子どもはいつも発育不良で、よく病気にかかります。胸が張り裂ける思いです」
-----------------------
ラオスとの国境近くに住むヴィ・ティ・チエンさんとロ・ヴァン・ハさんは、このように語っていました。

チエンさんやハさんのような農家が生計を立て、食事に困らない生活を送れるよう、セーブ・ザ・チルドレンは、ソンラ省政府と協力し、以下の支援を行いました。
予防接種済みの鶏のヒナの提供
飼育に必要な餌や薬の配布
家庭菜園用の野菜の種(4種類)の提供
養鶏・栽培技術や病気予防に関する研修

この支援を受け、チエンさんとハさんは、「自分たちの力で収入と食料を安定的に確保する方法を身につけた」といいます。
 


ソンラ省・山岳地域の風景

 
事業から支援された鶏を飼育するチエンさん


支援後、鶏たちは定期的に産卵するようになり、チエンさんたちはたんぱく源となる食料を安定的に得られるようになりました。近所では家畜の病気の影響を受けるケースもありましたが、事業の支援を受けた鶏は健康なまま卵を産み続けることができました。


 
家庭菜園で野菜を収穫するチエンさん


チエンさんたちは、セーブ・ザ・チルドレンからの農業支援のほかにも妊産婦や子どもの栄養に関する研修、ジェンダー平等について話し合う会合などにも参加。食事やジェンダーに関する考え方を見直す機会を持つことができました。また、研修の中で、栄養価の高い食事の作り方、子どもの成長に合わせた食事の与え方を学ぶことで、子どもたちは以前よりもふっくらとした体つきになってきました。



チエンさんと子ども


活動のリーダーとして選出されたチエンさんの家庭では、鶏の元気な鳴き声、そして子どもの笑い声が響き、家庭菜園では複数の野菜が育っています。生活にはまだ課題も残りますが、将来の希望が見えてきています。そして、村ではチエンさんたちが変化の中心となり、生計向上のモデルが周囲の家庭に波及しています。

本事業は2026年後半まで継続予定で、今後は活動成果を評価するエンドライン調査や協働してきたソンラ省政府と成果発信を行い、最終的には現地政府への引き継ぎを目指しています。

本事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」によるご支援と、個人・法人の多くの皆さまからのご寄付により実施しています。

今後も、皆さまからの温かいご支援を力に、地域に根差した子どもの健康改善の取り組みを進めていきます。


海外事業部 ベトナム事業担当


【SCサポートへのご寄付をお願いします】 
「子どもを誰ひとり取り残さない。」そのためには、中長期にわたり子どもたちを支え続ける仲間が必要です。 
https://x.gd/J6rnL  

 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP