ガザ(公開日:2009.02.02)
学校へ戻り始めた子どもたち(2009.02.02)
【ガザ人道危機緊急支援】
セーブ・ザ・チルドレンは、ガザ地区での活動を拡大しています
すでに44,000人以上を支援
1月18日の停戦後、援助機関はガザの子どもやその家族への支援を加速させています。
セーブ・ザ・チルドレン(SC)は30年以上ガザで支援をしており、現在もガザとイスラエルで事業を実施しています。この度の紛争で援助団体のガザへの入境はほぼ完全に断絶されてしまいましたが、SCは職員が既にガザに駐在しており、さらに支援物資の準備もあったため、武力衝突が続く中でも、いち早く子どもと家族への支援を開始することができました。
セーブ・ザ・チルドレンは、ガザ地区での活動を拡大しています
すでに44,000人以上を支援
1月18日の停戦後、援助機関はガザの子どもやその家族への支援を加速させています。
セーブ・ザ・チルドレン(SC)は30年以上ガザで支援をしており、現在もガザとイスラエルで事業を実施しています。この度の紛争で援助団体のガザへの入境はほぼ完全に断絶されてしまいましたが、SCは職員が既にガザに駐在しており、さらに支援物資の準備もあったため、武力衝突が続く中でも、いち早く子どもと家族への支援を開始することができました。
検問所封鎖が続いたにもかかわらず、紛争が始まった2008年12月27日から現在までにSCは既に 44,000人以上の子どもとその家族を支援しました。具体的には4,000以上の食糧パッケージ、1,000以上の衛生キット、1,400以上のおむつ、300以上の防寒用ビニールシート、350以上の乳幼児キット、150以上のトイレットペーパー、そして飲料水やマットレスなどの支援物資を配布しました。
また、ガザ地区の4つの病院へ鎮痛剤、手術着、タオル、ベッドシーツなどを含む医薬品や医療品を配布し、今後もこれらの物資に加え洋服や子どもの玩具など、幅広い支援物資を配布する体制ができています。
【子どもたちを学校へ】
暴力行為の停止から1週間、ガザの子どもたちが学校へ戻り始めました。SCは、学用品の配布、チャイルド・フレンドリー・スペースの設置、心理社会的サポートの実施などにより、ガザの学校に戻った子どもたちを支援しています。
子どもは、適切なケアとサポートがあれば、驚くほどの弾力性で立ち直ることができます。それは、紛争地に暮らす子どもでも同じです。
子どもたちの回復支援の最初のステップの一つは、子どもたちを学校へ戻し通常の生活を取り戻させることです。学校は、それ自体が子どもたちをサポートする場所であり、友達や先生と経験を分かち合い、自分は独りではないと思える場所です。SCは、ユニセフとともに、学校に通う子どもたちおよび教育システムが必要とするものを見極め、ガザの子どもたちが学校へ、そして通常の生活へ戻る支援をリードしていきます。
【ヨルダンの高松郷子スタッフより?】
1年前にヨルダンで事業を開始するまで「パレスチナ」というのは私にとって未知の世界でしたが、ヨルダンで一緒に勤務するスタッフの多数はパレスチナ系であることから、彼らを通じてパレスチナの様々な姿を目にするようになりました。
彼らの家族や親戚はいまだにガザやヨルダン川西岸に残っていて、ほとんどが自由に行き来できない状態にあります。パレスチナ系といえども一旦ヨルダンの居住権を取得するとガザやヨルダン川西岸には自由に入ることができなくなりますので、携帯電話やインターネットなどの画面や写真でしか家族の姿を見られない状態が長期に続いています。
例えば、青少年の雇用促進研修を担当しているイブラヒームのお兄さんはパレスチナ人としてヨルダンに生まれヨルダン居住権を持っていましたが、12年前に政府の仕事でヨルダン川西岸に入り、生まれて初めて家族の出身地であるパレスチナを見て、この地を離れたくないと思い、ヨルダンに帰ることをやめました。
それはヨルダンの家族とは自由に会えないことを意味しましたが、家族はお兄さんの決意を支持しました。「最後に兄に会ったのは10年以上前だから、大人になった兄を知らないんだ」と、イブラヒーム。彼は「研修生の一人一人に兄への気持ちを込めて研修をしているんだよ」と話してくれました。最終的にお兄さんは先月ヨルダンに来ることができたのですが、それはお兄さんがヨルダンを去ってから13年後のできごとでした。
今回、まさか車で数時間の距離という身近で激しい紛争になるなんて思ってもいませんでしたが、こちらのテレビでは日本では放送されないガザからのすさまじい風景が生放送で入ってきます。同僚たちの家族、元同僚などのことを思い、一日でも早く停戦が確定し長く続くことを、スタッフ一同心から願ってやみません。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのガザ緊急募金への温かいご支援をありがとうございます。日本にいると中東は遠く感じる地域だと思いますが、そのような距離を感じさせないくらいの大きなご支援と温かいお心を皆さんからいただいていることに深く感謝いたします。
皆さんからのご支援について現地で活動しているスタッフ、ガザに残されているルバさん、ヨルダンで一緒に働いている同僚に伝えています。
中東の人々はよく笑い、とても温かく、人懐っこいです。訪問者を歓迎する文化があるのでいつも笑顔でお茶に招いてくれます。このような人々の心の豊かさ、温かさが一日でも早くガザの日常として見られるよう、これからも皆様からのご支援と応援を継続していただけますようお願いいたします。私も日本人として現地のニーズにうまく応えられるように努力を重ねたいと思います。
高松郷子
【例えば】
3,500円で
子どもの遊具(心理社会的ケア)キット(サッカーボール、人形、絵本、レゴ、クレヨン、画用紙)の購入と配布ができます。
5,000円で
7人に対する2週間分の食糧支援(砂糖、米、食料油、豆などの食糧セット)ができます。
10,000 円で
衛生管理キット(石ケン、タオル、ボトル飲料水、おむつなど) の購入と配布ができます。
12,000円で
乳幼児用キット(おむつ、毛布、毛製の帽子、低刺激性石ケン)の購入と配布ができます。
また、ガザ地区の4つの病院へ鎮痛剤、手術着、タオル、ベッドシーツなどを含む医薬品や医療品を配布し、今後もこれらの物資に加え洋服や子どもの玩具など、幅広い支援物資を配布する体制ができています。
【子どもたちを学校へ】
暴力行為の停止から1週間、ガザの子どもたちが学校へ戻り始めました。SCは、学用品の配布、チャイルド・フレンドリー・スペースの設置、心理社会的サポートの実施などにより、ガザの学校に戻った子どもたちを支援しています。
子どもは、適切なケアとサポートがあれば、驚くほどの弾力性で立ち直ることができます。それは、紛争地に暮らす子どもでも同じです。
子どもたちの回復支援の最初のステップの一つは、子どもたちを学校へ戻し通常の生活を取り戻させることです。学校は、それ自体が子どもたちをサポートする場所であり、友達や先生と経験を分かち合い、自分は独りではないと思える場所です。SCは、ユニセフとともに、学校に通う子どもたちおよび教育システムが必要とするものを見極め、ガザの子どもたちが学校へ、そして通常の生活へ戻る支援をリードしていきます。
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【ヨルダンの高松郷子スタッフより?】
1年前にヨルダンで事業を開始するまで「パレスチナ」というのは私にとって未知の世界でしたが、ヨルダンで一緒に勤務するスタッフの多数はパレスチナ系であることから、彼らを通じてパレスチナの様々な姿を目にするようになりました。
彼らの家族や親戚はいまだにガザやヨルダン川西岸に残っていて、ほとんどが自由に行き来できない状態にあります。パレスチナ系といえども一旦ヨルダンの居住権を取得するとガザやヨルダン川西岸には自由に入ることができなくなりますので、携帯電話やインターネットなどの画面や写真でしか家族の姿を見られない状態が長期に続いています。
例えば、青少年の雇用促進研修を担当しているイブラヒームのお兄さんはパレスチナ人としてヨルダンに生まれヨルダン居住権を持っていましたが、12年前に政府の仕事でヨルダン川西岸に入り、生まれて初めて家族の出身地であるパレスチナを見て、この地を離れたくないと思い、ヨルダンに帰ることをやめました。
それはヨルダンの家族とは自由に会えないことを意味しましたが、家族はお兄さんの決意を支持しました。「最後に兄に会ったのは10年以上前だから、大人になった兄を知らないんだ」と、イブラヒーム。彼は「研修生の一人一人に兄への気持ちを込めて研修をしているんだよ」と話してくれました。最終的にお兄さんは先月ヨルダンに来ることができたのですが、それはお兄さんがヨルダンを去ってから13年後のできごとでした。
今回、まさか車で数時間の距離という身近で激しい紛争になるなんて思ってもいませんでしたが、こちらのテレビでは日本では放送されないガザからのすさまじい風景が生放送で入ってきます。同僚たちの家族、元同僚などのことを思い、一日でも早く停戦が確定し長く続くことを、スタッフ一同心から願ってやみません。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのガザ緊急募金への温かいご支援をありがとうございます。日本にいると中東は遠く感じる地域だと思いますが、そのような距離を感じさせないくらいの大きなご支援と温かいお心を皆さんからいただいていることに深く感謝いたします。
皆さんからのご支援について現地で活動しているスタッフ、ガザに残されているルバさん、ヨルダンで一緒に働いている同僚に伝えています。
中東の人々はよく笑い、とても温かく、人懐っこいです。訪問者を歓迎する文化があるのでいつも笑顔でお茶に招いてくれます。このような人々の心の豊かさ、温かさが一日でも早くガザの日常として見られるよう、これからも皆様からのご支援と応援を継続していただけますようお願いいたします。私も日本人として現地のニーズにうまく応えられるように努力を重ねたいと思います。
高松郷子
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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【例えば】
3,500円で
子どもの遊具(心理社会的ケア)キット(サッカーボール、人形、絵本、レゴ、クレヨン、画用紙)の購入と配布ができます。
5,000円で
7人に対する2週間分の食糧支援(砂糖、米、食料油、豆などの食糧セット)ができます。
10,000 円で
衛生管理キット(石ケン、タオル、ボトル飲料水、おむつなど) の購入と配布ができます。
12,000円で
乳幼児用キット(おむつ、毛布、毛製の帽子、低刺激性石ケン)の購入と配布ができます。
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