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ガザ
(公開日:2024.04.09)

【パレスチナ・ガザ地区】緊急支援続報:子どもとその家族の命を守る人道支援

 
2023年10月7日から始まったパレスチナ・ガザ地区への大規模攻撃から半年が経ちました。


ガザ地区・ハーンユニスの避難所の様子

これまでにガザの市民3万3,000人以上が犠牲となっており1、犠牲者の約半数が子どもです。かろうじて生きながらえたとしても、親族全員を失った子どもや、手足を失った子どもも増え続けています。

2023年10月からの空爆で、家から追われた人は、ガザの総人口220万人の7割から8割にもおよび、避難先では満足に食事もできず、2024年4月時点で110万人以上が深刻な食料不足に陥っています2

喉が渇いても飲料できる安全な水は圧倒的に不足し、感染症もまん延し、子どもたちの心身の健康は日に日にむしばまれています。


ガザ地区への物資を積んだトラック

セーブ・ザ・チルドレンは、2023年10月15日に緊急人道支援を開始し、これまでに32万3,000人(うち子ども16万5,000人以上)へ食料や飲料水、生活必需品、精神保健・心理社会的支援を届けてきました。

しかし、支援はまだまだ足りず、現在の大規模で深刻な人道危機の状況を受け、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、2024年2月1日から「ガザ地区・被災した子どもとその家族の命を守る人道支援事業」を開始しました。

対象は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の避難所や親戚、友人宅に避難し、最も脆弱な状態に置かれているガザ地区の子どもとその家族1,846世帯・1万337人です。

主に水、食料、衛生用品や防寒用品などの配布を行うとともに、子どもを対象とした個別支援や、心理的応急処置を含む精神保健・心理社会的支援を行います。

子どもを対象とした個別支援では、子どもの状況をアセスメントし、必要に応じて生活物資や障害のある子どもへの補助器具などの提供、医療施設への紹介を行うほか、家族と離散した子どもの照会などを行います。

精神保健・心理社会的支援では、子どもが子どもとして遊ぶことのできる時間、場所を作り、子どもの孤立を防ぐことを目指しています。そして養育者も含め、不安やストレスにどう向き合うかを学ぶ講座を通じて、こころのケアを実施します。


心理社会的支援の様子

ガザ地区では、引き続き命を守るための支援が欠かせません。皆様からのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

(海外事業部・金子由佳)


本事業は、皆様からのご寄付と、ジャパン・プラットフォームからのご支援により実施しています。

Hostilities in the Gaza Strip andIsrael - reported impact | Day 181
IPC Global Initiative -Special Brief


 

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