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ガザ
(公開日:2023.12.01)

【パレスチナ・ガザ地区】子どもたちの解放を

 
[11月26日付]
セーブ・ザ・チルドレンは、パレスチナ・ガザ地区(ガザ地区)で人質となったイスラエルの子どもたちと、イスラエル軍に拘束されているパレスチナの子どもたちの解放を支持します。

しかし、イスラエル人の子どもを含むすべての人質を無条件でガザから解放すること、またイスラエルの刑務所にいて虐待や不適切な扱いを受ける恐れがあるパレスチナ人の子どもたちを守るために必要な働きかけをすること、そして過去数週間で5,500人が犠牲になったガザ地区の子どもたちを守るために停戦することを引き続き要請します。イスラエルの人質の子どもたちや、イスラエル軍に拘束されたガザ地区外の数百人ものパレスチナの子どもたちを含むすべての子どもたちの安心・安全、そして支援を受ける権利、守られる権利は保障されなければなりません。


(避難用シェルターが並ぶパレスチナ・ガザ地区)

今回の衝突以前から、年間約500人から700人のパレスチナの子どもたちが、イスラエル軍に拘束されてきました。そして、10月7日から11月3日までに、約145人のパレスチナの子どもたちがイスラエル軍によって拘束されました。その多くは、起訴、裁判など適正な手続きがないまま拘束されており、国際的な少年司法の基準を満たしていません。 
パレスチナの子どもたちは、世界で唯一、軍事法廷で組織的に訴追されており、過去20年間に推定1万人のパレスチナの子どもたちがイスラエルに拘束されています。子どもたちが法定代理人や家族に会うことは、長年にわたりイスラエル当局によって拒否されてきました。

セーブ・ザ・チルドレンが、2023年7月に発表した報告 では、話を聞いたイスラエル軍に拘束されたパレスチナの子どもたちのうち、大多数が身体的、精神的な虐待を経験していることが明らかになりました。これには、殴打を受ける(86%)、危害を加えるという脅迫(70%)、独房に監禁される(60%)、棒や銃で殴る (60%)などが含まれます。性暴力や性的虐待を報告した子どももおり、69%が尋問中に裸になることを強制させられ、検査を受けたと報告されています。
 
セーブ・ザ・チルドレンのパレスチナ事務所代表、ジェイソン・リーは次のように訴えます。 
「ガザ地区とイスラエルの双方で、一部の子どもたちが解放されたことをうれしく思います。子どもたちは、本来、耐えるべきではないような恐怖を経験しており、今後、日常を取り戻したり、心身を回復したりするための支援が必要です。

しかし、これは数十年にわたり暴力に晒され、危機的な状況にある子どもたちを支援するために、必要な第一歩にすぎません。恒久的な停戦が直ちに合意され、子どもたちへのあらゆる暴力を終わらせなければいけません。」
 
セーブ・ザ・チルドレンは、包括的な制度改革が行われるまで、イスラエル軍による子どもの逮捕や拘束  、訴追の即時停止を求めています。

セーブ・ザ・チルドレンは、紛争下にあるパレスチナの子どもたちに必要な支援を届けるために、1953年から活動しています。また、支援を必要としている人々のために必要な物資を準備し、ガザに支援を届けるために活動を続けています。
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