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ガザ
(公開日:2023.10.23)

【パレスチナ・ガザ地区】子どもがいるスタッフの声

 

*2023年10月15日の声です。

〇アミール:3人の子どもの父親
7歳の娘のナナは、いつものように私のところに走ってきました。空にはごう音が響き、私たちは地面に倒れこんで抱き合いました。火薬と血の匂いが立ち込め、まるで現実とは思えませんでした。ナナは「パパ、愛してるよ」と私に言いました。暗闇の中で抱きしめていると、ナナは震えながら「怖くはないけど、不安」と続けました。私は強い無力感にさいなまれました。

激しい爆撃の後、ナナは絵を描きました。家と庭、太陽、澄んだ空の絵です。ナナは「生きていられたら、おば とおじいちゃんの家に行きたい」と言います。彼女は、おばとおじいちゃんの家ががれきになってしまったことを知りません。


(パレスチナ・ガザ地区のナナさんが描いた絵)

私たちは過去と現在のことを考えて、何度も泣きました。未来に私たちの居場所があるかどうか、分かりません。

〇2歳の息子がいるアブドゥル
私たちが避難した家は破壊されるのでしょうか? 
残された友人たちは殺されてしまうのでしょうか? 
この状況はいつ終わりますか? 
私たちはいつ死ぬのでしょうか?

私は親戚など33人で一つの家に住んでいます。いとこと一緒に、井戸から水汲みをしていると、私たちが以前、プロジェクトで支援していたガザ北部出身の男性を見かけました。私に気付くと「粉ミルクはどこで手に入りますか」と声をかけてきました。 私はジレンマを感じました。このまま水を入れ続けるか、それとも粉ミルクを探しに行くか、知人から買うか−

〇ガザ地区外に9歳の娘がいるアマル
私は毎日娘の夢をみます。また抱きしめられることを願っています。ガザ地区の外にいる友人には、娘を見つけて、「心から愛している」と伝えてくれるように頼んでいます。もう二度と、娘に会うことも、10歳の誕生日を祝うこともないかもしれないからです。
今、私たちの周りには苦痛しかありません。この苦しみの中で、どうやって生きていけばいいのか分かりません。

〇幼い息子がいるマリアム
私たちは全員一部屋に、押し込められています。それでも危険な場所にいるよりは良いです。昨夜は大変で、ほとんど眠れませんでした。発電機の燃料もなく、電気も完全に止まっています。とても眠かったですが、何かが起きてしまったらと思うと、寝るのが怖かったです。爆撃の音が大きくなり、子どもたちは怖がっています。ひどすぎる。どんな言葉を使っても、自分の気持ちをうまく伝えられません。

ここに暮らすほぼすべての人たちが移動するよう言われていますが、どこに行けばよいのか、誰にも分かりません。以前は市の中心部への移動が呼びかけられていましたが、今では危険な場所になりました。ガザ地区に安全な場所はありません。私たちは何をしたというのでしょうか。

インターネットが切れると「もう戻らないんじゃないか、世界から切り離されてしまうんじゃないか」と不安になります。息子の前で、かろうじて、自分を保っています。

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