ガザ(公開日:2023.10.20)
【パレスチナ・ガザ地区】現地で活動するスタッフの声
パレスチナ・ガザ地区では暴力が激化し、少なくとも700人以上の子どもが犠牲になりました。ヨルダン川西岸でも子どもの犠牲が確認されています。また、イスラエルの子どもたちも、亡くなったり、負傷したりしているという報道もあります。いま、子どもたちは恐ろしい暴力に晒されています。
ガザ地区にいるスタッフからのメッセージです。
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このメッセージが最後になるかもしれませんが、勇気を振り絞って書きます。私はこれまで、大規模な紛争への緊急支援に関わってきました。しかし、今私たちがガザ地区で経験していることは、これまでとは異なるものです。
食料がなくなりつつあり、けがを負った人や病気の人たちの治療ができません。子どもたちは停電の中で過ごし、「生きて朝を迎えられるだろうか」と考えています。
どのくらいの人たちが、この危機の影響を受けているのか、また、人々の苦しみを理解しようとも、言語に絶します。私は、子どもが3人いますが、これから子どもたちに何が起こるのかも、分かりません。生まれて初めて、絶望と無力を感じている自分に気付きました。
ガザにいる誰もがそうであるように、私の一番の願いは、毎日朝起きて、家族や愛する人たちが無事であることです。もう一緒にいられなくなるかもしれないという恐怖がいつも心に重くのしかかっています。
自分の信念に反することだとしても、なぜガザ地区を離れる選択をしなかったのかと思うこともあります。なぜ家族の未来を優先しなかったのか、なぜ決断を下す勇気がなかったのかと。
私の10歳の娘はすでに3度の大規模な戦闘を目撃しましが、私は自分が生まれ育ち、数え切れない思い出があるこの土地との深いつながりが、私をここに留めている、と自分に言い聞かせてきました。
しかし、今では、そうしたことを考えることもなくなりました。
ガザから出る道はありません。
ここには安全な場所はありません。
私の夢は、シンプルです。朝、子どもたちを抱いて目覚めること。そして、この暴力が終わることです。
少しでもこの状況が良くなることを願っています。
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パレスチナ・ガザ地区の子どもたちの命と未来を守るための活動にご支援をお願いします。
ご寄付・活動の詳細はこちら <パレスチナ・ガザ地区での人道危機 緊急子ども支援(https://www.savechildren.or.jp/lp/palestine-gaza2023/)>