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ガザ
(公開日:2023.12.13)

【パレスチナ・ガザ地区】スタッフとその家族が犠牲に

 
2023年12月12日に、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフとその家族がイスラエル軍の空爆により犠牲になりました。私たちは、パレスチナ・ガザ地区で起きている、多くの子どもと大人への無差別な暴力行為を強く非難します。

犠牲になったスタッフのサメ・エワイダ(39歳)は、2023年12月10日(日)または11日(月)の空爆により、4人の子どもたち全員と妻、親戚など28人とともに犠牲になったと考えられています。

サメは、2019年からセーブ・ザ・チルドレンに勤務し、事務管理部門の一員として子ども支援活動に従事していました。とても明るく、親切で、全ての同僚に信頼されていました。

セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル事務局長のインゲル・アッシンは、次のように述べています。
「サメと彼の4人の子どもたち、そして彼の家族を失った悲しみと恐怖は、筆舌に尽くしがたいです。

サメは、ガザ地区で活動するチーム25人の中で、とても愛されていたひとりでした。チームは、最も困難で危険な状況の中で、子どもたちを支援するために、昼夜たゆまぬ努力を続けてきました。

ガザのスタッフは人道支援を行う経験豊富な人たちです。しかしその一方で、今日のガザで起きている暴力から守られ、生きていくために支援を必要とする人のひとりでもあります。ガザ地区のすべての市民と同じように、多くのスタッフも家を追われ、愛する人が殺され、生きるために必要なものから切り離されています。

私たちは、繰り返し行われるガザ地区への空爆が、そこに暮らす人たちに計り知れない苦しみをもたらし、サメとその家族、そしてあまりにも多くの人たちの命を奪っていることを非難します。

この紛争により、過去に類を見ない人数の国連職員や人道支援スタッフが死亡しています。残忍な紛争下で、生き延びようとする人たちを助けるために支援従事者が犠牲になったことは、国際社会やこれまでの歴史に汚点を残すものです。 

私たちの同僚であるサメとその家族を失ったことに、深い憤りを覚えます。私たちは、国際人道法の順守と、それに違反した者に対する説明責任を求め続けるために、行動を起こしていきます。 

セーブ・ザ・チルドレンは、サメと彼の家族の死を深く悼み、決して忘れ去れることはありません。サメのような無実の家族が、あまりにも多く殺され、多くのコミュニティが引き裂かれています。ガザ地区では、何千人もの人たちが犠牲になりました。もう十分です。私たちは、即時かつ恒久的な停戦を繰り返し要請します。」 

セーブ・ザ・チルドレンは、紛争下にある子どもたちに必要な支援を届けるために、1953年からパレスチナで活動しています。そして現在も、ガザ地区とヨルダン川西岸地区に支援を届けるために活動を続けています。

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