日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2013.01.25)
陸前高田の子どもたちが意見書を作成「公園づくりに子どもも参加させてください!」(2013.01.25)
“生きるだけの町ではなく、豊かに暮らせる町”をコンセプトに2011年6月から活動している陸前高田市子どもまちづくりクラブ「絆?save the hope TAKATA?」。
2013年最初の活動では、岩手県と陸前高田市が整備を予定している「高田松原地区震災復興祈念公園(防災メモリアル公園)」に関して、意見書を作成し、提出しました。
今回はメンバーの意見書作成から提出の様子をお届けします。
■より良い震災祈念公園にするためには?みんなでアイディアだし■
「絆クラブ」のメンバーは、これまでにも2011年12月に陸前高田市や2012年2月に復興庁に防災メモリアルパークに関する意見書を提出してきています。今回は、岩手県と陸前高田市が募集した「高田松原地区震災復興記念公園のあり方に関する提言」(案)に関する意見募集に対して、これまでの意見書の内容も盛り込みながら、今回の意見書を作成していきました。
2013年1月12日、まずは「高田松原地区震災復興祈念公園のあり方についての提言」(案)を、子どもにもわかりやすくまとめたプリントをもとに、「いいな」と思うところや、「もっとこうしてほしい」と思うところに線を引き、理由を書き出していきました。
真剣なまなざしで提言案を確認するメンバー 「より良い公園」に向けたたくさんのアイディア!
■みんなの思いやアイディアを文章に!意見書を作成■
「高田松原の再生や地域コミュニティの再生に貢献する」といった提言(案)に賛成する意見、そして子どもも大人も一緒に遊べる安全な公園や公園づくりへの子どもたちの参加といった「絆クラブ」メンバーが大事にしてきた意見。
たくさん出てきたメンバーの思いとアイディアをもとに、分担しながら意見書としてまとめていきます。
出てきた意見をわかりやすくまとめていくメンバー
初めての意見書作成で、「ここはどうしたらいいかな?」と悩むメンバーの姿も。そんな時はみんなで相談をしながら文章を考えました。
■「せーの」で送信、みんなの意見書!■
そして、「絆クラブ」の「震災復興祈念公園」への思いが詰まった意見書が完成!2013年1月20日、岩手県と陸前高田市の都市計画課に、メンバーでつくった意見書を提出。パソコンの前で、みんなで一緒に送信ボタンを押しました!
「いっせーのーで!」で送信★ 意見書はこちら
「文章書くのが大変だったけど、今年初めての活動で事充実してた!」「案が出せた。前の活動よりおもしろ(楽し)かった。」と、満足な様子のメンバーです。
2011年5月から始まった子ども参加によるまちづくり事業“Speaking Out From Tohoku?子どもの参加でより良いまちに!?”も、2013年の活動がスタートしました。これからも、岩手県山田町・陸前高田市、そして宮城県石巻市の子どもまちづくりクラブのメンバーは、地域の復興とまちづくりに向けて、声をあげ、参加し、子どもたちの声をどんどん発信していきます!
次回は、山田町子どもまちづくりクラブ「けっぱれ山田Toekomst(KYT)」メンバーの活動の様子をご報告します。どうぞお楽しみに♪
(報告:遠野事務所/田邊 悠)