日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり(公開日:2013.03.19)
子どもまちづくりクラブVol.17〜岩手県山田町〜(2013.3.19)
山田町子どもまちづくりクラブ「けっぱれ山田Toekomst」(通称KYT)では、2013年1月から山田町役場が進める「コンパクトシティ構想」に対する提案をまとめています。KYTメンバーが中心となって進めるプランはその名も「ドリームコンパクトシティプラン」(通称DCCP)!
今回はそのアイデアを集めるために、KYTメンバーが子どもたちに聞き取りをしました♪
これまでの活動はこちらへ ⇒ You Tube「matsusii KYT チャンネル」
■子どもの視点に立ち、山田町らしさを出すために■
前回紹介した1月26日の活動では、山田町が進めている「コンパクトシティ構想」の説明を山田町商工会会長の阿部さんから受け、それに対してKYTメンバーが提案するDCCPのコンセプトを考えました。その結果、コンセプトは「子どもの意見を取り入れた暮らしやすいecoなまち」に決定!それに基づき、今までの活動で出てきたまちづくりのアイデアを参考にし、KYTメンバーの中で「コンパクトシティ構想」に提案する新しい山田町のアイデアを話し合っていきました。
毎回の活動を通していろんなアイデアが出てくる中、どういった視点を強調したら良いか、さらにどんなアイデアが必要なのか、しぼりこむ必要があります。また、山田町が進める「コンパクトシティ構想」も復興状況に応じて改訂されていきます。そこで、2月17日には山田町の復興整備事業に関わっているUR都市機構の中平さんに活動に参加してもらい、KYTメンバーに「コンパクトシティ構想」の現状を説明してもらい、意見交換を実施。中平さんからは「山田町に住んでいるみんなだからこそ分かる山田町の良いところを新しい町にも引き継いでいくことで、山田町らしさのあるまちづくりができる。」とアドバイスをもらいました。
■KYTメンバーから山田町の子どもたちへ■
そこで、KYTメンバーだけでなく、より多くの多様な子どものアイデアを集めるためにKYTみんなのひろばを飛び出し、地域の子どもたちに聞き取りをすることに!
「コンパクトシティ構想」について知らない子どもたちに分かりやすく説明するためにはどうしたら良いか、DCCPを提案するために参考になるアイデアを聞くためにはどういった質問をしたら良いか、聞き取りするための内容を考えた後、いざ出発♪
「今まで子どもたちが集まって話したり、勉強できる場所がなかったので、ほしい」
「外国からの観光客や将来住む人が山田町のことを分かるように、歴史を残した方が良いと思う」
「観光客や子どもが実際に山田の名物を作ったり、体験できる場所があったらいい」
3月9日には、KYTメンバーが「山田町ゾンタハウス」の子どもたちに聞き取りを実施。その後も3月14日には山田南小学童やギタークラブを訪ね、いろんな子どもたちからアイデアを集めました。
山田町に住んでいて山田町のことを良く知っている子どもたちだからこそ、出てくるアイデアの数々♪
KYTメンバーだけでなく山田町に住む子どもたちの意見を取り入れていき、DCCPのアイデアがふくらんでいきました。
4月には行政や地域関係者に「コンパクトシティ構想」に対する提案を予定しています。KYTメンバーによるDCCPからより多くの山田町の子どもたちの声を反映したDCCPへと、これからもアイデアを集めていき、提案する内容をまとめていきます。
〜参加したKYTメンバーの感想〜
・中平さんからたくさんの事を聞けた。細かいことまで分かりやすくてこんな山田になって欲しい
・意見をたくさんだせた。自分たちが考えたことが反映されると思うとどきどきする(笑)
・質問とか考えるのが大変だったけれど意見を言ったり質問内容などをちゃんとまとめれたのでよかったです。
・楽しすぎて困る、困ってた。こういう活動をもっとやりたい(><)
・最初は話についていけなかったけど、最後はしっかりついていけたのでよかったし、たのしかった!!
次回は、岩手県陸前高田市の子どもまちづくりクラブ「絆〜save the hope TAKATA〜」の活動の様子をお届けする予定です。「絆クラブ」メンバーの今年に入ってからの取り組みもぜひご覧ください。
(報告:遠野事務所・山田心健)