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緊急支援
(公開日:2025.03.31)

【ミャンマー・タイ大地震】「ちいさな子どもたちが恐怖で悲鳴を上げました」: セーブ・ザ・チルドレンはミャンマー大地震の被災地で命を守る緊急支援を開始しました。

 

2025330日ヤンゴン・バンコク

セーブ・ザ・チルドレンはパートナー団体とともに、28日に発生したミャンマー大地震の被災地で、子どもたちと家族への水、食料、保健サービスを中心とした命を守る緊急支援活動を行っています。 病院や診療所は負傷者で溢れかえっていると伝えられており、家族は余震を恐れて寺院やサッカー場、その他の広い場所に避難しています。セーブ・ザ・チルドレンは被災地域で、子どもたちや家族の緊急のニーズに応えるべく、現地パートナー団体と連携して支援活動を実施しています。被災した道路や切断された電話線、そして続く余震が緊急支援活動を妨げています。 

(シャン州の被災家屋@セーブ・ザ・チルドレン撮影)

シャン州の住民で2人の幼い子どもの父親であるマウン・マウン・キンさんは、セーブ・ザ・チルドレンに対し、自分の住む町で約200棟の建物が損壊したと語りました。マウンさんは、地域がすでに深刻な水不足に直面しており、多くの人が貯めていた雨水に頼っている状況であると付け加えました。

シャン州では少なくとも1,200戸の家屋と3校の学校が深刻な被害を受けたり、損壊しています。[1]

マウンさんは、次のように話します。 

「子どもたちや高齢者は大きな揺れでひどいめまいや失神を経験しました。中には、入院した人もいます。地震の揺れは非常に大きく、私たちは皆、衝撃を受けました。ちいさな子どもたちは恐怖で泣き叫んでいました。特に丘陵地帯では、余震の恐れのために多くの人々が家に戻ることができていません。」

「シャン州の人々にとって喫緊に必要なのは、ショックを受けた子どもたちや高齢者を対象とした緊急医療支援です。この時期には、精神保健・心理社会的支援も重要です。」 

「多くの家屋が倒壊・損壊する中、被災した子どもたちや家族にとって、食料と水は最も緊急に必要です。さらに、最も被害の大きかった地域では、多くの家屋や建造物が被害を受け、避難してきた家族のための一時的な避難所や安全な場所が大いに必要とされています。」

報道によると、328日にミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の地震では、少なくとも1,600人が命を落とし、建物が損壊し、主要道路や電力が遮断されました。 

地震後、最も被害を受けた6つの地域(ザガイン、マンダレー、マグウェ、バゴー、シャン、ネピドー)で非常事態宣言が発令されました。これらの地域には、ミャンマーの人口の約半分にあたる2,800万人以上が住んでおり、そのうち670万人が子どもと推定されています[2] 

隣国タイでは地震後、多くの学校やその他の建物が安全に利用できず、何千人もの子どもたちの教育に影響を与える可能性があります。タイとミャンマーの国境には、28,000人の難民の子どもたちが住んでいます。セーブ・ザ・チルドレン・タイは現在、パートナーと協力して、子どもたちの被害とニーズを確認しており、これには精神保健・心理社会的支援も含まれます。 

セーブ・ザ・チルドレンのアジア地域暫定ディレクターのジェレミー・ストーナーは次のように述べています。

「ミャンマーで活動するセーブ・ザ・チルドレンと地元のパートナー団体のスタッフは、今回の地震の被災地で働き生活しています。そのなかで彼らは子どもたちとその家族の命を守る緊急支援活動をすすめています。」

「多くの命が失われ、数千人が負傷し、家屋が損壊し、被災地影響を受けた地域へのアクセスが困難な状況で、食料、清潔な水、医療、シェルター(仮設住居)、衛生キット、現金、子どもの保護サービスが緊急に必要とされています。多くの家族が家屋から避難した際に、何も持ち出すことができませんでした。」

「被害の全容はまだ把握できていませんが、このような危機的状況において、子どもたちは最も脆弱な立場にあり、支援を必要としています。命を守るための支援が緊急かつ最優先事項ですが、生存者、特に子どもたちのこころのケアを提供することも非常に重要です。親や養育者をなくした子どもたち、学校や慣れ親しんだ場所の損壊により、子どもたちは潜在的により高まったリスクに直面する可能性があります。これらはすべて、彼らの精神の健全な発達に長期的な影響を及ぼす可能性があります。」 

セーブ・ザ・チルドレンは、1995年からミャンマーで活動しており、命を守る保健・医療、食料と栄養、教育および子どもの保護事業を実施しています。 

また、セーブ・ザ・チルドレンは、1979年からタイで活動してきました。セーブ・ザ・チルドレン・タイは、教育、子どもの保護、生計支援および子どもの権利の推進の事業を通じて、差別と不平等の影響をもっとも強く受ける子どもたちを支援するために活動しています。

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【ご支援のお願い】

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https://bit.ly/4lf0Ois

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【脚注など】

*文中の氏名は仮名に変更しています。

[1] https://reliefweb.int/report/myanmar/myanmar-earthquake-flash-update-1-29-march-2025 

[2]Myanmar has a child population of 24% (UNICEF 2023) and a total population of 54 million (https://data.worldbank.org/indicator/SP.POP.TOTL?locations=MM).  The six impacted regions inMyanmar - Sagaing, Mandalay, Magway, Bago, Shan and Naypyidaw - are home toover 28,400,000 people, based on 2024 Population Census Resultshttps://dop.gov.mm/en 


 

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