緊急支援（公開日：2025.04.04）
【ミャンマー・タイ大地震】被災して屋外で暮らす子どもたちは、致命的な地震の後、さらに熱中症のリスクに直面しています
ミャンマーでは、致命的な地震によって家を追われた後、野外で生活している子どもたちは、国の一部で気温が40度に上昇するため、熱中症のリスクがさらに高まっています。
被害を受けた住宅の外に仮設テントが張られた（ミャンマー・マンダレー）
国連によると、避難所が不足しているため、3月28日のマグニチュード7.7の地震で自宅が損壊した後、多くの子どもたちとその家族が野外で生活しています。シャン州では1万3,000人以上が避難を余儀なくされ、ミャンマー中部および北西部では少なくとも1万棟の建物が倒壊または甚大な被害を受けています[1]。少なくとも2,700人が犠牲になり、数千人が負傷しました。
4月はミャンマーでは一年で最も暑い月で、5月の雨が降り始める前に気温が上昇します。2024年、 ミャンマーの中央部では4月に48.2度という記録的な気温を記録しました。
この高温は、被災地の子どもたちにとって、悲惨な状況にさらに拍車をかけています。子どもは特に暑さの影響を受けやすく、重度の脱水症状、疲労、熱中症を引き起こす可能性があります。子どもたちが極端な暑さにさらされるほど、呼吸器疾患、腎臓病、その他の健康被害のリスクが高まります[2]。
ライフラインである電気は一部の地域では遮断され、他の地域では不足してる状況です。ミャンマー最大の都市ヤンゴンでは、 電気の使用が1日4時間に制限されています。
チャイン・ティンさん(41歳)は、地震の震源地に近いマンダレー地域に住んでいます。彼女は13歳と15歳の2人の母親です。ティンさんの家はひどく損壊しましたが、彼女は家族と一緒に畑に逃げることができました。
チャイン・ティンさんはセーブ・ザ・チルドレンに次のように語っています。
「私たちは家の外で蚊帳だけを使って、寝なければなりません。息子たちは地震におびえて、一晩中眠れなくなりました。二人とも大きな音に過敏になり今では大きな音を聞くたびにパニックになっています。
多くの人々が家を失いました。彼らは路上、野原、またはマンダレー王宮のお堀沿いの歩道などで生活することを余儀なくされています。農村部では、人々は空き地に移動し、一時的な避難所をつくることができますが、マンダレーのような都市では、ほとんどの人が集合住宅に住んでおり、その多くが今では安全ではありません。これは最大の長期的な問題になるでしょう。人々はいったいどこに住めばいいのでしょうか?」
チャイン・ティンさんの子ども、 ザルニさん(13歳)は次のように述べています。
「地震が起こったとき何が起こっているのか全くわかりませんでした。兄は私に逃げるように叫びました。私のベッドは窓のそばにあったので、窓から外へ飛び降りました。少しけがをしましたが、道路に向かって走って地面に伏せました。今、胸部が痛いです。時間が戻せたらいいのに。そうすれば、地震の原因が何であれ、地震を防ぐことができたかもしれない」
ミャンマーの子どもたちは、大地震の前からすでに深刻な人道危機に直面していました。630万人の子どもを含む1,990万人、つまり人口の3分の1以上が人道支援を必要としています[3]。
セーブ・ザ・チルドレンとそのパートナー団体は、被災した子どもたちとその家族に食料、水、緊急医療を提供するとともに、衛生キットや子ども用レクリエーション用品なども届けています。
セーブ・ザ・チルドレンのアジア地域ディレクター代理であるジェレミー・ストーナーは次のように述べています。
「被災地に住む多くの子どもたちは、灼熱の暑さから身を守ることができません。日中は猛烈な暑さで、夜はほとんど気温が下がりません。扇風機用の電源がまったくないかほとんどなく、きれいな水の利用が限られているため、極端な暑さは幼い子どもたちにとって致命的となる可能性があります。
私たちは現在、病気の発生や飢餓の増加など、地震の二次的な災害を防ぐために時間と戦っています。ミャンマーでの人道支援は、長年にわたって資金不足に陥っています。2025年に入ってから3ヶ月が経ちましたが、 人道支援に対する資金調達はわずか5%にとどまっており、今後、対外資金援助削減の影響などにより、状況はさらに悪化するでしょう。
世界的に人道支援が逼迫する中、命を守るための緊急支援を提供するだけでなく、コミュニティの生活と未来の再建を支援するためにも寄付支援者からの柔軟な資金提供がこれまで以上に重要になっています。」
セーブ・ザ・チルドレンは1995年からミャンマーで活動しており、命を守る医療、食料、保健・栄養、教育、子ども保護の事業を実施しています。
【ご支援のお願い】
私たちのミャンマー・タイ大地震緊急子ども支援活動に、ご寄付をお願いします。https://bit.ly/4lf0Ois
【脚注など】
[1] https://reliefweb.int/report/myanmar/myanmar-earthquake-flash-update-2-31-march-2025
[2] https://www.savethechildren.net/learn-and-share/how-does-extreme-heat-impact-children
[3] https://reliefweb.int/report/myanmar/myanmar-humanitarian-needs-and-response-plan-2025-december-2024
4月はミャンマーでは一年で最も暑い月で、5月の雨が降り始める前に気温が上昇します。2024年、 ミャンマーの中央部では4月に48.2度という記録的な気温を記録しました。
この高温は、被災地の子どもたちにとって、悲惨な状況にさらに拍車をかけています。子どもは特に暑さの影響を受けやすく、重度の脱水症状、疲労、熱中症を引き起こす可能性があります。子どもたちが極端な暑さにさらされるほど、呼吸器疾患、腎臓病、その他の健康被害のリスクが高まります[2]。
ライフラインである電気は一部の地域では遮断され、他の地域では不足してる状況です。ミャンマー最大の都市ヤンゴンでは、 電気の使用が1日4時間に制限されています。
チャイン・ティンさん(41歳)は、地震の震源地に近いマンダレー地域に住んでいます。彼女は13歳と15歳の2人の母親です。ティンさんの家はひどく損壊しましたが、彼女は家族と一緒に畑に逃げることができました。
チャイン・ティンさんはセーブ・ザ・チルドレンに次のように語っています。
「私たちは家の外で蚊帳だけを使って、寝なければなりません。息子たちは地震におびえて、一晩中眠れなくなりました。二人とも大きな音に過敏になり今では大きな音を聞くたびにパニックになっています。
多くの人々が家を失いました。彼らは路上、野原、またはマンダレー王宮のお堀沿いの歩道などで生活することを余儀なくされています。農村部では、人々は空き地に移動し、一時的な避難所をつくることができますが、マンダレーのような都市では、ほとんどの人が集合住宅に住んでおり、その多くが今では安全ではありません。これは最大の長期的な問題になるでしょう。人々はいったいどこに住めばいいのでしょうか?」
チャイン・ティンさんの子ども、 ザルニさん(13歳)は次のように述べています。
「地震が起こったとき何が起こっているのか全くわかりませんでした。兄は私に逃げるように叫びました。私のベッドは窓のそばにあったので、窓から外へ飛び降りました。少しけがをしましたが、道路に向かって走って地面に伏せました。今、胸部が痛いです。時間が戻せたらいいのに。そうすれば、地震の原因が何であれ、地震を防ぐことができたかもしれない」
ミャンマーの子どもたちは、大地震の前からすでに深刻な人道危機に直面していました。630万人の子どもを含む1,990万人、つまり人口の3分の1以上が人道支援を必要としています[3]。
セーブ・ザ・チルドレンとそのパートナー団体は、被災した子どもたちとその家族に食料、水、緊急医療を提供するとともに、衛生キットや子ども用レクリエーション用品なども届けています。
セーブ・ザ・チルドレンのアジア地域ディレクター代理であるジェレミー・ストーナーは次のように述べています。
「被災地に住む多くの子どもたちは、灼熱の暑さから身を守ることができません。日中は猛烈な暑さで、夜はほとんど気温が下がりません。扇風機用の電源がまったくないかほとんどなく、きれいな水の利用が限られているため、極端な暑さは幼い子どもたちにとって致命的となる可能性があります。
私たちは現在、病気の発生や飢餓の増加など、地震の二次的な災害を防ぐために時間と戦っています。ミャンマーでの人道支援は、長年にわたって資金不足に陥っています。2025年に入ってから3ヶ月が経ちましたが、 人道支援に対する資金調達はわずか5%にとどまっており、今後、対外資金援助削減の影響などにより、状況はさらに悪化するでしょう。
世界的に人道支援が逼迫する中、命を守るための緊急支援を提供するだけでなく、コミュニティの生活と未来の再建を支援するためにも寄付支援者からの柔軟な資金提供がこれまで以上に重要になっています。」
セーブ・ザ・チルドレンは1995年からミャンマーで活動しており、命を守る医療、食料、保健・栄養、教育、子ども保護の事業を実施しています。
【ご支援のお願い】
私たちのミャンマー・タイ大地震緊急子ども支援活動に、ご寄付をお願いします。https://bit.ly/4lf0Ois
【脚注など】
[1] https://reliefweb.int/report/myanmar/myanmar-earthquake-flash-update-2-31-march-2025
[2] https://www.savethechildren.net/learn-and-share/how-does-extreme-heat-impact-children
[3] https://reliefweb.int/report/myanmar/myanmar-humanitarian-needs-and-response-plan-2025-december-2024
