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緊急支援
(公開日:2025.04.22)

【ミャンマー・タイ大地震】地震から2週間、未だ眠れない日々

 
ヤンゴン、2025年4月10日:
  地震が発生してから 2 週間近くたちました。現在までに3,500 人以上が犠牲になり、5,000 人近くが負傷したと報告されており、その多くは子どもたちです。今後、犠牲者数は 1万人に達する可能性があるとも言われています。地震により、家屋、病院、学校などの重要なインフラは瓦礫と化してしまいました。人々は仮設避難所に避難せざるを得ず、精神的な負担も大きくなっています。

さらに、先日、地震の被害を特に受けた、マンダレーやザガインを含む地域が豪雨と暴風に見舞われ、家を失った子どもたちとその家族はさらに困難な状況に直面しています。また、この雨の影響で安全な水と衛生施設の不足も深刻化しており、水を媒介して感染する病気などの流行の危険性が高まっています。これから雨季に向かうなか、これらのリスクのさらなる増大が懸念されています。


シャン州の被災地に支援物資を届けに行く様子

メイ・トゥさん(11歳)とテット・テットさん(9歳)は、さらに下の妹も含めた3人きょうだいで、シャン州にある有名なインレー湖の水上集落に住んでいました。地震が発生した時、両親は週に2回しか開かない市場に出かけていたため、家にいたのは3人だけでした。

テット・テットさん(9歳)は次のように話します。
「その日、両親は市場に行っていて、家には私たち3人だけでした。突然、家が激しく揺れ始めたので私たちは慌てて外に飛び出たら、家は崩れてしまいました。家には船がなかったので、水に落ちないように手すりにしがみついているしかありませんでした。波は怪獣のように襲ってきました。妹も必死でしがみついていましたが、まだ5歳の妹はつかまるのがやっとで、妹が流されてしまうのではないかと恐怖でいっぱいでした。

しばらくして、姉がたまたま流れてきた船を見つけて引き寄せてきました。まず妹を乗せましたが、そうしているうちに姉が船と木の杭の間に挟まってしまいました。なんとか助けることができましたが、とても怖くて涙が出ました。泳ぎ方を知っていても、やはり怖かったです。

その後、別のボートが来て私たちを助けてくれました。家が壊れてしまったので、両親が戻って来てからこの僧院に引っ越してきました。それ以来家には戻ることができていません。家を直すこともできないままですが、近いうちに余震が来るという噂もあり、とても不安です。昨日の夜も地震が来るという噂がありました。夜の間ずっと心配で眠ることができませんでした。怖くてしかたないです。もうずっとよく眠れていません。

今、私たちが本当に必要としているのは、服と蚊帳です。今は蚊帳がないのでせめて長袖だけ着て床に寝ています。持ち物は何もかも駄目になりました。着の身着のままここに来たので、学校の制服さえ持ってくることができませんでした。地震の前にお米を買ったばかりでしたが、そのお米もなくなってしまいました。両親はそのお米を買うために一生懸命働いたのに、今ではそれが無駄になってしまいました。本当に悲しいです。」

メイ・トゥさん(11歳)はこう話します。
「この混雑した場所では未だによく寝られません。いつも気が張り詰めています。家が壊れてしまっているので、帰るのが怖いですし、もう安全に住めないのです。」

セーブ・ザ・チルドレンは地元のパートナー団体とともに、家を失い、すべての持ち物を失った子どもたちやその家族に緊急キットを迅速に支援するために昼夜を問わず活動しています。


シャン州での食料と水の配布の様子

そのほか、子どもたちが遊び、精神保健・心理社会的支援を受け、正常な感覚を取り戻せるよう、子どものための安全な場所も提供しています。これらの場所を提供できない地域では、お絵かきセットやカードゲーム、ぬいぐるみのようなおもちゃ、縄跳びやバドミントンのラケットのようなスポーツ用品などを配布しています。


シャン州で被害を受けた子どもたちへのぬいぐるみの配布の様子

セーブ・ザ・チルドレンはテット・テットさん、メイ・トゥさんに子ども用レクリエーション用品を提供しました。また一時的に宗教施設などに避難している、地震で全てを失った子どもたちが安心感や安全、そして遊ぶ機会を得られるよう支援しています。

テット・テットさんはこう話しています。
「おもちゃや人形、遊び道具を受け取れて本当にうれしいです。」


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