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アフガニスタン
(公開日:2021.01.08)

【アフガニスタン】凍てつく寒さのなか30万人の子どもたちが病気や死に直面

 
アフガニスタンは、厳しい冬の季節を迎えています。凍てつく寒さのなか30万人の子どもたちは、寒さから身を守るための冬用の衣類や暖房もなく病気になったり、最悪の場合には命が奪われる危険に直面しています[i] 。


厳しい寒さのなか 避難生活を送る人が暮らすテント

アフガニスタンの最も寒い地域では、マイナス27度まで気温が下がることがあるため、3月末まで学校は休校となっています。冬の間子どもたちが唯一暖かく過ごせる場所が教室であることも多いことから、セーブ・ザ・チルドレンのアフガニスタン事務所代表クリス・ニャマンディは、次のように話します。
「私たちが活動するアフガニスタン北部では、早い時期に雪が降り始めました。冬の天候悪化により学校が休校となり、最も脆弱な立場に置かれた子どもたちに深刻な影響を及ぼしています。子どもたちの家族には冬服を買う経済的余裕がないため、厳しい寒さをしのぐために自宅でずっと過ごさざるを得ない状況です。

また、こうした状況にある子どもたちに冬用の衣類や毛布などを届けるには、スタッフが子どもたちの家を一軒一軒回る必要があるため支援をさらに難しくしています。

そして、北部バルフ州のような寒い地域にある避難民キャンプで避難生活を余儀なくされている子どもたちの状況は厳しいです。(2020年)12月の時点で、夜間にマイナス10度まで下がるほど寒く、3月までにさらに寒くなります。

バルフ州やその他のキャンプでは、防風のためのプラスチックシートと身に着けている衣類だけで寒さをしのいでいます。数千人の子どもたちにとって、アフガニスタンの冬は生死を分けるような厳しい季節なのです。」

今も続く紛争により、多くの家が破壊され数千人の子どもたちは家を失い、避難民キャンプでの避難生活を余儀なくされています。キャンプでは、深刻な食料不足や、新型コロナウイルス感染症を含む病気、そして寒さによる死の危険にも晒されています。

ロヒナさん(12歳)は、アフガニスタン北部バルフ州にある避難民キャンプで暮らし、セーブ・ザ・チルドレンが支援する学習プログラムに参加しています。
ロヒナさんは、次のように訴えます。
「私たちは屋根のない場所で暮らしています。私ときょうだいは、夜、寒さのため眠ることができません。このような状況下で一体誰が学べるというのでしょうか。」

セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちとその家族がアフガニスタンの厳しい冬を乗り越えられるよう次のような支援をしています。

  • ・アフガニスタン34州のうち12州で、10万世帯以上に越冬キットを配布。キットには、燃料やヒーター、毛布、子ども用コートや靴下、帽子などの冬用の衣類や靴、ワセリンが入っている
  • ・自宅修繕用資材キットの提供
  • ・避難先がないなど住む場所がない世帯に12週間の家賃支援



[i] Global Shelter Cluster: 2020 Joint Winterization Strategy

 

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