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アフガニスタン
(公開日:2021.09.01)

【アフガニスタン】5時間に1人子どもが死傷−20年以上続く紛争

 
セーブ・ザ・チルドレンは、アフガニスタンで20年以上にわたる紛争により、これまでに3万2,945人以上の子どもたちが死傷していると推計しています[i]。これは、平均して5時間に1人の子どもが死亡または重傷を負っていることを意味し、私たちは、紛争が子どもたちに致命的な影響を及ぼしていると警鐘を鳴らします。


しかし、この人数には、極度の食料不足や貧困、病気が原因で死亡した子どもたちは含まれていません。 最近の情勢不安以前から、アフガニスタンは干ばつや新型コロナウイルス感染症の第3波、紛争などにより危機的状況に陥っていました。

アフガニスタンの約1,000万人の子どもを含む人口の約半数が人道支援を必要としています。また、2021年は5歳未満の子どもたちの半数が急性栄養不良に陥ると予測されています。

セーブ・ザ・チルドレンのアジア地域事務代表ハッサン・ヌールは次のように述べます。
「最後の軍用機がカブールから飛び立つとき、数週間にわたるアフガニスタンに関する国際的な報道や注目、支援まで一緒に消えてしまうことは許されません。今夜も、数百万人のアフガニスタンの子どもたちが空腹と悲しみ、そして将来への見通しが立たないまま眠りにつくことになるでしょう。

20年後は、紛争によって人生を台無しにされた子どもたちの世代になります。20年間の苦しみの大きさは、想像を絶するものです。

アフガニスタンで生まれ育った子どもたちは、誰もが紛争しか知らず、いつ爆発するか、いつ空から爆弾が降ってくるかわからない状況の中で暮らしてきました。また、きょうだいが飢えや貧困、病気で亡くなる姿を見てきました。今、私たちが話している間にも、家を追われた多くの家族が、これから始まる厳しい冬から身を守るための毛布もなく、屋外で生活しています。悪夢のような光景が目の前に広がっているのです。

軍は撤退しましたが、私たちは国際社会がアフガニスタンの子どもたちを支援するために留まることを求めます。子どもたちに必要な食料や安全な水、シェルター、教育などの支援が届かなければ、これまでの20年間の進展が後退してしまいます。

私たちは国際社会に対し、アフガニスタンを離れた多くの家族を含め、最も脆弱な立場に置かれた人たちを支援する国内外のNGOを引き続き支援することを強く求めます。

また、新政権には、人道支援団体が、最も支援を必要としている人々に支援を届けられるよう、安全かつ自由なアクセスを一刻も早く許可することを求めます。アフガニスタンの子どもたちとその家族は、干ばつや新型コロナウイルス感染症、極寒の冬の到来などの影響を受けるため一刻の猶予もありません。」

セーブ・ザ・チルドレンは、独立かつ政治的に中立な組織で、1976年からアフガニスタンで活動してきましたが、一時的に活動を中断せざるを得ない状況にあります。2020年は、保健・栄養、教育、子どもたちを暴力から守るための支援(子どもの保護)、生計向上支援などの分野で160万人以上の子どもたちとその家族に支援を行いました。

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[i] Based on data from the UN, Save the Children found some 32,945 children were killed or maimed between 2005 and mid-2021. Between the start of 2020 and mid-2021, there were 4,301 child casualties, including 806 children who died in the violence). 

 

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