日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ(公開日:2014.04.04)
「すべての子どもに幸せな人生のスタートを」ホームスタート・ジャパンとセーブ・ザ・チルドレンの取り組み(2014.04.07)
1973年、イギリスでうまれた活動が、東北に広まってきています。
子育てに悩みながら、でも誰にも相談できない、大きなストレスを抱えているけれど、専門機関に相談するほどでもない…、そんな人のために始まった活動が「ホームスタート」です。最近ではテレビにも取り上げられるようになったこの活動についてご紹介します。
ホームスタートの研修の様子
「ホームスタート」では、子育て経験のある地域のボランティアさんが、小学校就学前の子どもを育てている家庭を訪問します。ボランティアさんは子育ての話を聞いたり、一緒に家事をしたりしながら、子育てをしている人が1人で悩みを抱え込まないよう気軽に相談できる環境をつくっていきます。
「ホームスタート」の活動の大きな特徴は、子育ての専門家ではなく、より身近な地域の子育て経験者が、子育てする人に寄り添っていくこと。
東日本大震災から3年が経ち、地域の状況や各家庭の状況は複雑化しています。1つ1つの家庭に寄り添い、子ども達の幸せな人生のスタートを応援するには、子育てについて気軽に相談できる身近な地域の人の力が必要です。
利用者の人たちからは「身近に頼れる人がいなかったので、心強かった」「気持ちが楽になった」などの声があがっています。
「ホームスタート」の活動を日本に取り入れ、広めているNPO法人ホームスタート・ジャパン(以下HSJ)とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、2011年9月から準備を始め、2012年3月より、宮城県、岩手県、福島県で「ホームスタート」の訪問型子育て支援を家庭に届けるための活動を始めました。
「ホームスタート」の活動をする団体への助成、活動団体や利用者を増やすための説明会や講演会、ボランティア養成講座などの研修の実施、子育てフォーラムの開催などを行っています。
すべての子どもが幸せな人生のスタートを切れるよう、SCJとHSJは「ホームスタート」の活動にこれからも取り組んでいきます。
(報告:東日本大震災復興支援事業部 奥山)